【競馬血統素人による】Bold Ruler、Seattle Slew周りの雑談

本来Twitterですれば良いくらいの競馬に関する雑な雑談なのだけれども、考えの全容を説明しようとすると超連続ツイートになってしまい視認性が悪くなるのでブログ記事としてマトメターノ。

現代競馬に欠かせない血統”Bold Ruler系”

考えの発端は今年デビューのサラブレッドの中から勝手に個人的な期待馬を見つけ出そう、という”POGもどき”の企画。その中で種牡馬を限定して産駒の筆頭株を決めようと試みたわけだ。以下の記事の中ではレインボーライン産駒とオルフェーヴル産駒について好走条件を推測している。

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どうしても産駒が小さく出がちなこの2頭だが、産駒が好走する条件のひとつとして挙げたのが、相手牝馬がSeattle Slewを持っていること。これにより馬体がそこそこ大きく他の産駒よりは勝負できる仔が出るんじゃないか?というのが着眼点であった。実際説得力のある成功例として母母父父の位置にSeattle Slewを持つオルフェーヴル産駒のウシュバテソーロがおり、馬体重はデビュー時506kg、現在は520kg台と他のダート活躍馬と並んでもひけをとらない大きさである。芝馬ならばラッキーライラックやオーソリティもおり、いずれも5代血統表内にSeattle Slewを持ち体重は500kgを超えている。オルフェーヴル産駒賞金ランキングの上位3頭がSeattle Slewを持っていることになる。
そして企画の第2弾で扱ったのがサトノクラウン。

【競馬】気になる新馬指名 〜サトノクラウン編【POGもどき'23】
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サトノクラウンも産駒が父馬より小さく出がちであるため(もっともそれはサンデーサイレンス持ちの牝馬と配合され易いからとかもあるのだろうけれども)父馬と同等かそれ以上の大きな馬を出すための一工夫として牝馬の側にBold Rulerの筋が多くあった方が良いように思える。たとえばデビュー時に父馬より大きい484kgの体重があったダービー馬のタスティエーラを見ると地味に3筋も入っている。タスティエーラの場合母父マンハッタンカフェという時点で既にBold Rulerが1筋(血量にすると1/128)入っているのだが、他の母父マンハッタンカフェ産駒の成績や体重と比較してみるに1筋だけでは不足で母馬内でのクロスも必要になるだろうと推測したのが上の記事だった。
2つの記事の執筆を通じてわかったことは、産駒が小さくなりがちな事情を抱えた種牡馬の仔を現代競馬で他馬に引けを取らない大きさにするためのメソッドとしてBold Rulerの血を入れるのはかなり有効な方法なのではないか?ということだ(Seattle SlewはBold Ruler直系の曾孫である)。もっともそんなことは生産者も百も承知であろうし、そうでなくても大きな馬を出す母父との配合で知らず知らず血を取り入れていることはあるだろうから、世代を経るごとにBold Rulerの血が入ってでっかくまとまった馬がきっと増えていく。そうなると、Bold Rulerの血を中心に日本競馬の今後が回っていくような気すらしてくる。

Bold Ruler系がどう確立していったか

ひとくちにBold Rulerの血と言っても、なにせ70年近く前の馬なのだから子孫も多岐にわたる。ただ同じく歴史的名馬であるNorthern Dancerのサイアーラインがバラエティ豊かな産駒それぞれを祖として分岐しているのに対して、Bold Rulerの場合は現代まで繋がり繁栄しているラインがほぼ1本である。そのラインを追えばBold Ruler系の歴史を追うことにも繋がるからじっくり見ていく。

Nasrullahの9年目産駒Bold Ruler

まずBold Rulerについて基本的な知識を書く。1954年に米国で生まれたBold Rulerは生涯で32戦走って23勝(重賞15賞)。父は英国で生まれたNasrullahで、Nasrullah系という現代競馬の重要な系統の祖となっている。直仔の名前を見てもGrey Soverieighn、Never Say Die、Princely Gift、Nashua、Red God、Never Bendなど血統表のそこかしこで見る名前の馬たちを輩出している。

netkeibaによるNasrullahの5代血統表

Bold RulerはこのNasrullahの9年目の産駒である。母はMiss Discoで母の父がDiscovery。このDiscovery産駒の牝馬に3代父としてPhalaris、4代父としてPolymelusを持つ種牡馬をつけるという構成は1950年に生まれ1953年に二冠馬となったNative Dancerと同じである(Bold Rulerは父Nasrullah、Native Dancerは父Polynesian) 。

netkeibaによるBold Rulerの5代血統表

netkeibaによるNative Dancerの5代血統表

Bold Rulerが現代までその名を轟かせているのは、自身の競走成績もあれどやはり産駒が活躍して北米で7世代連続のリーディングサイアーとなったことが大きいだろう。特に晩年の仔であるSecretariatは米国3冠を全てレコード勝ちし、3冠目のベルモントステークスにいたっては2着の馬に31馬身の差をつけて勝利など史上最強馬の論争にも登場してくる。

netkeibaによるSecretariatの5代血統表

それでも、よくある話だがこの最強馬SecretariatがBold Ruler系における領袖となりサイアーラインを支えているわけではない。支えているのはBoldnesianというBold Ruler4年目の産駒のラインだ。とりあえずSecretariatのことは傍に置いておこう。

Bold Rulerの4年目産駒Boldnesian 〜Polynesianの血が入って

netkeibaによるBoldnesianの5代血統表

Boldnesianが生まれたのは1963年。Secretariatが誕生する7年前である。初年度産駒16頭の中から三冠馬の母父Count Fleetとの配合でいきなり最優秀2歳牝馬Lamb Chopを輩出したBold Rulerだったが、これぞという王道配合はまだ見つかっていなかったようである。代表産駒の配合にもバラエティがある。その中でBoldnesianの母はAlanesianという馬で、母父はPolynesian。Native Dancerの父であると同時にBold Rulerからすると4代父が一緒の親戚。組み合わせることで、Boldnesianの中にはPhalaris5×5(Polymelus6×6)のクロスが成立する。
実はNative Dancerの中にもPolymelus5×4のクロスがあるため、元々Discoveryの血を持っていて4代父の位置にPhalarisがいるという点でNative Dancerに近かったBold Rulerの血をよりNative Dancerの構成に近付ける配合であったと言える(意図してなのかは知らないけれども)。そしてここでPolynesianが入ったことによりNative Dancerの血族との配合で近い位置にPolynesianクロスが成立するようになった。
Native Dancerは改めて説明するまでもないがMr. Prospectorの父であり、Northern Dancerの母父である。現代の主流血統2つとの近縁性をBoldnesianの代で確固たるものにしたのだ。
ちなみにBoldnesian自身の競争成績は5戦4勝。サンタアニタダービーに勝利したものの骨折で早期引退種牡馬入りしている。

Boldnesianの4年目産駒Bold Reasoning 〜Hail to Reasonの血が入って

Boldnesianの仔Bold Reasoningが生まれたのは1968年。この2頭の出生の間の出来事として1964年にNorthern Dancerが2冠馬になっている。
Northern Dancerの配合の特徴についても触れておくと、Nasrullahと同父Nearcoの産駒Nearctic(=Polymelusを4代父に持つ)をNatalmaというNative Dancerを父に持つ牝馬につけている。これによりPhalarisは4×6、Polymelusは5×6×6になる。

netkeibaによるNorthern Dancerの5代血統表

母母母父の位置にBlenheimが入るのも重要で、BlenheimというとBold Rulerにとっては父母父にあたる。Phalaris&Polymelusの入れ子クロスという構造の中に入る異系血族がDiscoveryのラインとBlenheimのラインというところで、BoldnesianとNorthern Dancerはお互い寄せているのではと思えるくらい似てきている。
そんなBoldnesianの仔であるBold Reasoningはどうかというと、母父の場所にまたPolymelusの直系であるHail to Reasonを持ってきている。しかもこのHail to Reason自身もPhalarisの5×5、Polymelusなら6×6というクロスを持っており、代が下ってもPolymelusの存在感を減らすまいという意地を感じる。Bold ReasoningのPolymelusクロスを把握できる限り拾うならば、7×7×6×5×8×8ということになるだろうか。

netkeibaによるBold Reasoningの5代血統表

ところでHail to Reasonというと日本の主流血統であるサンデーサイレンスの父父であり、そのほか現代ではあまり関わってくることはないかもしれないがRobertoの父である。このようにBold Reasoningの血統表の中は既に日本の主流血統の縮図みたいになっている。おかげで日本の種牡馬にこの血族を持つ牝馬をあてがうと血統表の深いところで雑にクロスが発生する。相性が良い。Seattle Slewとオルフェーヴル(サンデーサイレンス産駒のステイゴールドが父、Northern Dancer産駒ノーザンテーストの4×3クロス持ち)との配合で結果が出ているのもそこが理由なのかもしれない。
日本の主流血統の縮図Bold Reasoningだが、種牡馬となってからわずか3シーズンで亡くなってしまう。産駒のステークス勝ち率はSeattle Slewよりも上だったというから、もっと長生きしていたらこちらの名前の方をより血統表で見る結果になっていたかもしれない。

Bold Reasoningの初年度産駒Seattle Slew 〜Princequilloの導入と次代への布石

さていよいよSeattle Slew。1974年、Bold Reasoningの短い種牡馬生活における初年度産駒として生を受ける。Bold Reasoningの誕生からSeattle Slewの誕生までの間に先程傍に置いておいたSecretariatの誕生(1970年)と三冠獲得(1973年)というイベントがある。

netkeibaによるSecretariatの5代血統表

Secretariatの5代血統表を再度貼ったけれども、注目すべきは母馬Somethingroyalとその父Princequiloだ。Princequiloはこれまで散々見てきたPhalaris,Polymelusが血統表の端っこにいるタイプではない。端っこには実はSt. Simonが居る。まあSomething Royalの母父父の位置にPolymelian、母父父父(つまりSecretariatから見ると5代前)にPolymelusがいるので、そこだけを見ればいつも通りの入れ子配合であるとも言えるし、Boldnesianが導入した母父PolynesianほどではないがNative Dancerにちょっと近付く配合であるとも言えなくもない。
Princequilloを入れることで産駒にはスタミナがもたらされると言われ、Princequilloは1960年〜1970年までと1972年〜1973年の11年間北米ブルードメアサイアーの座についている。この母父はNasrullah系との相性の良さでも知られ、Nasrullah産駒Never Bendの仔として欧州で活躍したMill Reef(1968生まれ)も母父Princequilloの馬であった。
そうしてスタミナ面を補強した成果あってか、SecretariatはこれまでBold Ruler系にとってあまり縁がなかったクラシック三冠レースを制し史上9頭目にして25年ぶりの三冠馬となる。特に三冠目、12ハロン戦のベルモントステークスを勝ったことはそれまでのBold Ruler系の2歳時にリーディングは取れるけれどもクラシックまで保たず長距離は走れないというイメージを払拭し生産者にPrincequilloとの配合を試してみようと思わせるアピールとなっただろう。
ここまで引っ張って、Seattle Slewの配合を見てみる。

netkeibaによるSecretariatの5代血統表

My Charmerという母馬はPrincequillo系のPokerという父を持ち、母Fair CharmerはBlenheim系。Pokerの母父にはNasrullah自身が居るのでSeattle Slewの代になると1/16まで減っていたNasrullahの血量を1/16補充している。Bold Reasoningまでの配合はNative DancerやNorthern Dancerと互いに寄っていくような配合だったけれども、Seattle Slewに入ったMy Charmerの血はそうではなく新しい息吹を持ち込むものだ。主流血統からの近さで言えばBold Reasoningから後退しているのだが、このスタミナ補充の甲斐もあってかSeattle Slewは1977年の米国三冠を、史上初の無敗三冠という熨斗までつけて達成する。生涯成績は17戦14勝。
母馬My CharmerはSeattle Slewを輩出した名牝としてその後有名種牡馬を何回かつけるが、産駒で有名になったのはこのSeattle Slewと、Northern Dancerをつけて英国2000ギニーを勝ったLomond、それとセリの最高価格を更新したことばかりが有名なNijinski産駒のシアトルダンサー(日本でもシアトルダンサーIIとして一時期種牡馬供用された)の3頭と少し尻切れトンボである。それでも見るべきところは血統内に2頭の名牝の血を内包していることで、まず3×3の全きょうだいクロスとなっているStriking,Busherはどちらも米国で名門とされるLa Troinneの牝系の孫である。また、My Charmer自身はMyrtlewoodの牝系の玄孫である。ということで名馬と配合したときに意外なクロスが生じる基となっている。
たとえば1970年、Secretariatと同年に生まれて14戦7勝、重賞勝利は無しという比較的地味な競争成績のこの馬だが、

netkeibaによるMr. Prospectorの5代血統表

大種牡馬のMr. Prospectorである。血統的にはNative Dancer産駒Raise a Nativeと、父にNasrullah産駒Nashuaを持つGold Diggerを配合した馬であるが、Gold DiggerがMyrtlewood牝系の曾孫であるためSeattle Slew系とミスプロ系の配合では隠れたクロスになる。
Seattle Slewは1978年に引退、1979年から種牡馬として活躍する。初年度産駒からG1レース7勝馬のSlew o’ Goldを出し、1984年には北米リーディングサイアーの座を獲得する。その後2002年に死亡するまで種付けを行い、日本でも産駒のタイキブリザード、ダンツシアトル、マチカネキンノホシなどが走り結果を残している。

Seattle Slew10年目の産駒A.P. Indy 〜母父Secretariatの同族配合

Seattle Slewは長い種牡馬生活で多数の産駒を世に出してくれたので、血統表の中では牡馬牝馬問わず様々な馬の親として名前が登場してくる。加えて直系を伝える大種牡馬としてA.P. Indyがいる。

netkeibaによるA.P. Indyの5代血統表

1989年に生まれたA.P. Indyは、Seattle SlewとWeekend SurpriseというSecretariat産駒の牝馬との配合である。SecretariatはSeattle Slewにとって大叔父にあたるためBold Rulerの4×3クロスとなる。また、SecretariatとSeattle Slewが三冠を取るのに重要な要素だったと思われるPrincequilloも本馬の中で5×4クロスとなっている。
本馬の母母父にはNasrullahと同じくPhalaris,Polymelusを遠祖に持ち、La Troienne牝系の母を持つBuckpasserがおり、また母母母父にいるSir GaylordはHail to Reasonの父Turn-toとSomethingroyalとの配合で、これまでSeattle SlewとSecretariatが取り込んできた血とのクロス要素になっている。
A.P. Indyも引退後の1993年から種牡馬入りし2011年まで種付けを行う。2003年、2006年に北米リーディングサイアーとなり、サイアーラインも1994年生まれのPulpitとその息子で2001年生まれのTapitのラインから代を重ねて行っているのだが、A.P. Indyの次代となる種牡馬の配合は2大血統となったNorthern Dancer、Mr. Prospectorの時代についていくためにそれらの血を導入し繋いでいる感も強く、配合にBold Ruler系の歴史を徹底的に自己言及するような美しさがあるわけではない。このまま2大血統に吸収されていくのか、それともさらにBold Rulerを純化させたような配合の馬が出てきて揺り戻しがあるのか岐路に立たされているように思う。

netkeibaによるPulpitの5代血統表

netkeibaによるTapitの5代血統表

血量で見るBold Ruler系種牡馬

上記Bold Ruler系の歴史の中で出てきた血統の血量を手動で集計して表にしてみる。数え違いがあるかもしれないのであくまで参考程度に。
小数点第3位で四捨五入。

Bold Ruler系種牡馬における主要構成血統の血量
種牡馬\構成要素 Polymelus Phalaris Nasrullah Bold Ruler Seattle Slew Secretariat Blenheim Discovery Polynesian Turn-to Hail to Reason Princequillo La Troinne Myrtrlewood Northern Dancer Mr. Prospector
Bold Ruler 4.69%
2筋
6.25%
1筋
50%
1筋
12.5%
1筋
25%
1筋
0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0%
Boldnesian 7.03%
4筋
6.25%
2筋
25%
1筋
50%
1筋
6.25%
1筋
12.5%
1筋
25%
1筋
0% 0% 0% 0% 0% 0% 0%
Bold Reasoning 4.30%
6筋
4.69%
4筋
12.5%
1筋
25%
1筋
0% 3.91%
2筋
6.25%
1筋
12.5%
1筋
12.5%
1筋
25%
1筋
0% 0% 0% 0% 0%
Seattle Slew 2.54%
7筋
3.13%
5筋
12.5%
2筋
12.5%
1筋
0% 6.64%
4筋
3.13%
1筋
6.25%
1筋
6.25%
1筋
12.5%
1筋
6.25%
1筋
3.13%
2筋
3.13%
1筋
0% 0%
Secretariat 5.86%
4筋
3.13%
1筋
25%
1筋
50%
1筋
6.25%
1筋
12.5%
1筋
0% 0% 0% 25%
1筋
0% 0% 0% 0%
A.P. Indy 3.61%
16筋
3.71%
10筋
12.5%
3筋
18.8%
2筋
50%
1筋
25%
1筋
5.08%
6筋
4.69%
2筋
3.13%
1筋
6.25%
2筋
6.25%
1筋
10.94%
3筋
3.13%
3筋
1.56%
1筋
0% 0%
Pulpit 3.20%
26筋
3.66%
18筋
10.94%
5筋
12.5%
3筋
25%
1筋
12.5%
1筋
4.69%
10筋
4.88%
5筋
5.08%
3筋
3.13%
2筋
3.13%
1筋
8.59%
4筋
1.56%
1筋
2.34%
2筋
3.13%
1筋
25%
1筋
Tapit 1.61%
35筋
1.85%
26筋
6.25%
6筋
6.25%
3筋
12.5%
1筋
6.25%
1筋
4.30%
15筋
4.39%
9筋
4.10%
5筋
1.56%
2筋
1.56%
1筋
5.08%
5筋
1.76%
5筋
1.56%
3筋
7.81%
2筋
18.75%
2筋
Native Dancer 9.38%
2筋
6.25%
1筋
0% 0% 0% 0% 0% 25%
1筋
50%
1筋
0% 0% 0% 0% 0%
Northern Dancer 5.47%
3筋
7.81%
2筋
0% 0% 0% 0% 6.25%
1筋
6.25%
1筋
12.5%
1筋
0% 0% 0% 0% 0% 0%
Mr. Prospector 3.13%
3筋
3.13%
2筋
12.5%
1筋
0% 0% 0% 3.13%
1筋
6.25%
1筋
12.5%
1筋
0% 0% 0% 0% 6.25%
1筋
0%
サンデーサイレンス 3.61%
8筋
5.86%
5筋
0% 0% 0% 0% 5.47%
3筋
0% 0% 12.5%
1筋
6.25%
1筋
0% 0% 0% 0% 0%

いまいち直感的なチャートではないのだが、各種牡馬の血量をビジュアル化もしてみた。血量の合計の値は全く意味の無いものなので無視してもらって、あくまで同じ色の部分を横で比較するのに使って欲しい。

血量の推移を見ていくといくつかの面白い発見がある。最初のBold Rulerの代であった構成要素(Polymelus,Phalaris,Blenheim,Discovery)は代を重ねるごとにただ半減していくわけではなくちゃんと補充されていっている。つまりBold Rulerのような馬であるための大切なバランスなのだろう。このバランスをわきまえずに全く異系の馬との配合を行ってもBold Ruler側の良さが殺されてしまうのかもしれない。
また、近似度をわかりやすくするためにBold Ruler系でない主要種牡馬(Native Dancer,Northern Dancer,Mr. Prospector,サンデーサイレンス)の血量も調べて表に加えてみたのだが、副産物的にわかったのは一般的に父馬のHaloと比べて全然パッとしないと言われることの多いサンデーサイレンスの母方の血統は、Blenheimの筋があったり特に牝系にはPolymelusの派手なクロスがあったりとBold Ruler系を含めた他の主要種牡馬との相性を作るのに一役買っているように思える。
血統表の中にNorthern Dancer、Mr. Prospector、Bold Rulerなどの主要種牡馬の名前が無くても、配合によってその上位の構成要素であるPolymelusやPhalaris、Blenheim等を補充できるのであればそれらの種牡馬に対して相性の良い組み合わせとなり得るのではないだろうか?というところで、サンデーサイレンスやノーザンテーストが日本を席巻する以前の血統の使い途についてもその辺りから探っていくべきように思える。Nasrullah産駒のPrincely Giftから連なる血統などが典型的で、実際その血統のサクラバクシンオーは現代でもキタサンブラックの配合の中でしっかりとポジションを確保できている。ちなみにキタサンブラックの母母オトメゴコロの中にはちゃっかりBold Rulerがいるので、これが傍系のPrincely Giftの血の要素を糾合して現代の舞台でも渡り合えるようにしているのかもしれない。

netkeibaによるキタサンブラックの5代血統表

同じような生き残り方はトウショウボーイの血統にもあるかもしれない。トウショウボーイとBold Rulerを持っているG1馬としてはジョーカプチーノなどが思い浮かぶ。

netkeibaによるジョーカプチーノの5代血統表

Bold Rulerを潤滑油として使うみたいな手法が確立されたら面白いななどと与太を言ってこの雑な雑談を締めくくりたいと思う。

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