DMM GAMESの『巨神と誓女』と言えば、押しも押されぬ超人気覇権IPである。
ゲームの登録者数はいまや登録していない人の数を数えていった方が早いくらいだというし、『YOUR STORY』という名前で映画化もされているらしい(永デミー賞も大本命らしい)。そんな超人気覇権IPの聖地巡礼を記事にすれば広告収入でウハウハになって、そのノウハウを元にマルチまがいの商材ビジネスで一儲けができそうだ。
そんなわけで、聖地巡礼を敢行してきた。
我々はアイノさんを求めて某所へと旅立った
『巨神と誓女』の主役といえば、なんと言ってもアイノさんこと竜胆寺藍乃である。魅力的な容姿とすぐにプッツンしてしまう性格がとても魅力的です(参考になりましたか?)。このゲームに出会って以来、もうアイノさんの事しか考えられなくなり、頭の中では常にアイノ、アイノ、アイノ、アイノ、NOEA、AEON、EONA…と彼女の名前ばかりリフレインするようになってしまった。
そんなある日、いつもの日課でJR東海道線の駅名をチェックしていると、ひとつの駅名が光を放っていることに気付いた。
愛野駅
読み方はあいの駅。これは…!!落ち着いて素数とアイノさんを数えよう。1,2,3,5,7,アイノ,アイノ。
しかもこの愛野駅周辺のスポットについて調べてみると、駅から少し離れた所に愛野公園という公園があり、その公園の丘の頂上には愛の鐘と呼ばれる鐘があるらしいではないか(←これガチャ回すとき見るやつだ!!!)。もう巨神と誓女の元ネタはこの愛野であると決めつけて良いだろう。すぐに家を売り払って旅支度をまとめ、静岡県の愛野駅を目指した。
愛野には一体何があるの?
そうしてやってきた愛野駅。
もうこの”あいの”という3文字を見るだけでも感動の瞬間ではないだろうか。様々な角度から駅名標の写真を撮り続けて、私のデジタルカメラの32GBストレージは一杯になった。
替えのSDカードを装填しつつ、冷静にこの愛野駅周辺に何があるのか調査することにした。どんな小さなヒントでも見逃してはならない。もしホームに入ってきた電車の車体に”84501″とでも書いてあれば、それは謎を推理するための重要な手がかりかもしれない…という気の抜けないサツバツ世界観が巨神と誓女なのだ。
思ったより駅がでかいな?もっと牧歌的な所かと思ったのに。ここで初めて愛野という土地に興味を持つこととなった。
Wikipediaで調べてみると、この愛野駅が開業したのは2001年。2002年のサッカーW杯の会場として静岡スタジアム(エコパ)を作った際に最寄りの駅として開業したらしい。
新しめの駅ということはそれまでこの場所に駅の需要がなかったということで、地図を見てみるとたしかに国道1号からも結構離れており、駅北側に出るとすぐに逆川(さかがわ)という対岸に渡るのにそこそこ大きな橋が必要になる川があり、その川を渡ると原野谷川(はらのやがわ)という川がまたある。南側には牧之原台地が聳え立ち駅周辺の平地が少ない。隣駅の掛川駅、袋井駅というのが東海道五十三次の宿場として江戸時代から整備された市街地を持っているゆえに、中間地となるこの辺りに街が発展しなかったようだ。代わりにさっき見たPOLAの工場のようなでっかい工場が沢山ある。
駅南口にへんてこなオブジェを見つけて嬉しくなったけど、クラウンメロン?クラウン…★5キャラのミスQの元ネタということにしておこう。
いざやってきた愛野公園。愛の鐘!!
さて聖地認定をした愛野公園だが、駅から結構遠いところにある。線路沿いなのでアップダウンはないのだが、隣の袋井駅までの距離のほぼ半分くらいを歩いてやっと辿り着いた。
愛野公園はAゾーンとBゾーンに分かれていて、Aゾーンの方はテニスコートや野球場などスポーツ施設があり、これから探索するBゾーンの方に愛の鐘と子供達が遊べる遊具などがあるらしい。
おっと、こいつは…
何もわからねえ。
何故ライオンが口を開けてその先にドリルのようなオブジェが3つ…ハッ!このドリルはきっと★5キャラのドリルルの元ネタに違いない。
ライオンはまじでわからねぇっす。
うーん。。きっとこういうことだろう。
中心にある銀色の半球の四方に動物の首が埋められている。
これはね、★5キャラのユーユの元ネタです。
たしか馬が出てくる巨神ストーリーあったような…そう!驍光の巨神ですねぇ!
これは自翔の巨神とか、そういう方向性で。
そういえば関係ないけれども、この記事をアップしたのは卯月の朔日ですね。
ポチタロっすね。ポチタロ。完全に。
このように愛野公園にあるオブジェは全て巨神と誓女に関連したものであった。
さて、お目当ての愛の鐘を目指して小高い丘を登っていこう。
この飛行機雲でさえも巨神と誓女に焼かれた脳には原作と関連する要素に見えてしまう。これはフレストニアから色が失われる瞬間の光景ですね。
そして頂上に近付くと、見えてきた。愛の鐘が!この鐘を鳴らしさえすれば巨神と誓女の復活の刻は近付くのだ!
赤い。
鐘っぽくないヘンテコなデザインだが、どうやらこれがお目当ての愛の鐘らしい。
銀色の球体の内部を見ると、銅鐸のようなベルが中に何本も吊り下げられている構造であるようだ。おそらくゴロンゴロンと低い音が鳴るのだろうと思ってそっと紐を引っ張ったら、予想外に甲高く大きい鐘の音が辺りに響き渡り注目を集めて恥ずかしかった。
なんとかしてガチャ画面風に海を背景にこの鐘の写真を撮れないだろうか?と目論んでいたのだがこの場所は案外内陸になるようで海など微塵も見えなかった。
これはきっと高潔の巨神を表しているんですよ(段々適当になってきた)。
以上が巨神と誓女の聖地である愛野公園のレポである。
ついでに周辺観光 〜遠江国一宮小国神社編
愛野公園でアイノさん成分を補給出来て満足したので、ついでに回れる近隣の観光地はないかと検索する。
個人的に神社やお寺を巡るのが好きなのだが、神社界の最高レアリティである一宮がこの愛野の地の近くにあるということを聞き、隣の掛川駅から延びている天竜浜名湖線に乗ってお参りをしてきた。
遠江一宮駅の駅舎は1940年に出来たもので、登録有形文化財に指定されているらしい。
天竜浜名湖線自体についても触れておくと、現在は第三セクターの天竜浜名湖鉄道が所有しているが元々は国鉄の二俣線として開業した路線で、掛川駅と新所原駅を北側に大きく迂回したコースで繋ぐヘンテコな路線は、東海道線が敵国の攻撃によって不通になった際のバイパスとして軍事的な要請から開通させたらしい。
さらにその前段階として遠美線という幻の路線も計画されており、この路線は掛川駅から天竜二俣駅までは現在の路線と共通するが、その後飯田線の三河大野駅あたりを経由して岐阜県の恵那駅にまで繋がる、どうやってその山の中を通すの?と思ってしまうような路線だったらしい。その路線の恵那駅側から作り始めた残骸が現在の明知鉄道明知線だというからまさかの三セク鉄道同士の繋がりである。
鉄っぽい脱線話が長引いた後だけれども、遠江国一宮についての脱線も少し。一宮というのは旧令制国(近江国とか遠江国とか)で最も社格の高い神社のことなのだが、遠江国一宮については候補社がこの小国神社と事任八幡宮の2社あるらしい。そのため全国の一宮を制覇して御朱印なんかも集めようとする方々は両方の社にお参りする必要があるらしい。『枕草子』にも出てくる”ことのままの明神”で、名前の通り願った事が意のままに叶うという伝えがあるらしいのだが、どっちの社がホンモノなのかは結構重要なことであるように思う。まあ事任八幡宮の方もいずれ行ってみたい。
神社は樹高の高い樹がいっぱいで聖域感が溢れていた。
ついでに周辺観光 〜掛川城の掛川桜と掛川花鳥園
掛川駅に戻ってまだ時間が余っていたので、掛川城の方に行ってみる。駅北側にある掛川城。今川氏の家臣朝比奈氏が室町時代に作った城が家康の対武田軍最前線の城となり、さらにそれが家康の江戸転封に伴い秀吉側の武将だった山内一豊によって天守のある近世城郭にリファインされた。
掛川桜はソメイヨシノよりも早く満開を迎える桜。この掛川城の傍の桜は夜間にライトアップもされる。
そして掛川といえば、掛川花鳥園。駅の南側にある花鳥園に閉園ギリギリの時間だが行ってきた。
掛川花鳥園についてはハシビロコウ以外の前知識がなく、鳥類限定の動物園と植物園を合わせた施設なのだろうと思っていたのだけれども、鳥類の方については名前と一緒に丁寧に説明されているのに対していわゆる植物園的な機能(歩き回れる植物図鑑みたいな)は薄いように感じられた。鳥達が闊歩する園の背景として珍しい草花が生えているくらいの比重。
それでも、園内にあるあの珍しい植物を見たい、みたいに決め打ちで行けば満足度は大きいであろう施設。温室の中に大きなハスのプールがあり、
プールの中央ではオオオニバスが葉を開いていた。
傍に珍しい花をつける植物があると思ったら、なんとバナナの花であるらしい。
そしてこの花鳥園が全国的に有名な理由の一つ、ハシビロコウのふたばちゃん。
ハシビロコウはよく動かない鳥であると言われるけれども、毛繕いをしたり興味を持った人間の方を向いたりと結構動作が多かった。けれども立ち位置だけは20分くらい眺めていても不動だった。
折角花鳥園に来たのだし、巨神と誓女の元ネタについても探そう。
多分ユーラシアワシミミズクかベンガルワシミミズクかアフリカワシミミズクかその辺りのどれかだとは思う。作中でフクロウの使い魔と言われているけれども、耳介(耳っぽく見える毛)があるからミミズクなんじゃない?と思った。おっとりドリはいませんでした。
いかがでしたでしょうか。参考になりましたか?
やはりこの愛野こそが、巨神と誓女の聖地ということになりますね。名前がアイノですものね(結局そこかー)。
というわけで今回の聖地巡礼記事を締めたいと思う。
次回「長崎県にも愛野駅ってあるらしいよ。早く行ってこいよ」編へと続く。
続くのか…?
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