地方競馬では4月の門別競馬新馬戦を皮切りに、中央競馬ではダービー翌週の新馬戦を皮切りに、2022年生まれのサラブレッドが続々と競走馬デビューし成績を残していっている。本稿執筆時点ではセレクトセール、セレクションセールともに終了しておりセール向けアピールでの出走も一段落ついたところだろう。各種牡馬の今年デビュー産駒についてもうっすらと明暗が見えてきた。
現時点(8月頭)の2歳リーディングランキング(中央)では上位から順にキタサンブラック、キズナ、エピファネイア、モーリス、アドマイヤマーズとなっている。その中でも特に今年が産駒デビュー年であるアドマイヤマーズはダイワメジャーの後継種牡馬として立派に役割を受け継いでいる印象がある。
上に挙げたランキング上位の種牡馬は2024年の種付け料がそれぞれ2000万円、1200万円、1500万円、800万円、250万円となっている。アドマイヤマーズもこの活躍であればダイワメジャーの種付け料最高額600万円の水準への値上げも時間の問題だろう。
一方こういった華やかすぎる世界とは別に、種付け料を100万円以下の額に設定し小規模生産者が種付けし易くしたうえで一発のヒットを窺う種牡馬もいる。モーリスやゴールドアクターの親として有名なスクリーンヒーローは初年度種付け料が30万円だったところからいきなりG1馬2頭を輩出し、その後種付け料は最高で700万円まで上がった。成功馬が出てから血統を見直してみると産駒がハネた理由は無限に見つかるものだろうが、種付け料30万円の時代に種牡馬としての底力を見抜いていた人達は慧眼である。そうありたいものだ。
ということで、現時点で種付け料が100万円以下に設定されている種牡馬の中から気になった種牡馬をピックアップし血統についてコメントしておくことで数年後に褒められる仕込みをしておこうと思う。以下、気になる種牡馬を種付け料の高い順に挙げていく(※種付け料金は個人調べで事実誤認もあるかもしれないので、正確な情報を欲する場合は繋養先なりに問い合わせて欲しい)。
オールブラッシュ(種付け30万/受胎50万/出生70万)
繋養先:スプリングファーム(青森県)
netkeibaによる紹介ページ
オールブラッシュは2012年に社台白老ファームで生まれた馬で、馬主も社台レースホースで主にダートのレースを走り中央のレースは21戦5勝、地方ではJpnⅠ川崎記念、JpnⅡ浦和記念を含む22戦3勝の成績を挙げた馬である。
2020年に引退後は一旦社台ファームでの乗馬入りが決まっていたが撤回され、青森県十和田市のスプリングファームで種牡馬入りすることになった。
2024年の今年が産駒デビュー年となるわけだが、初年度登録産駒7頭のうち2頭が既に地方の2歳戦を勝利している(門別・川崎)。青森県で繋養される種牡馬の種付け料として出生後70万円というのはウインバリアシオンと並んで最高額のクラスだが、既に価格以上のパフォーマンスを出してくれそうな雰囲気が漂っている。ちなみに今年の八戸市場に1頭だけ上場された本馬の産駒は上場馬28頭のうちの3位となる520万円で落札された。
血統表を見てみよう。本馬の父は2002年の現役引退後社台が購入し初年度にはシンジケートが組まれた米二冠馬のウォーエンブレム。種牡馬としては有名な逸話持ちで、牝馬になかなか興奮せず初年度はわずか7頭に種付けしただけで終わり(生まれた産駒は4頭)、シンジケートは即年解散することとなった。その後なんとか騙し騙しの種付けで2015年まで種牡馬登録されていたが、種付け頭数が0となる年も多く遺した産駒数は合計で121頭に過ぎない。ただ産駒の勝ち上がり率は高く、2008年秋華賞を獲ったブラックエンブレムなど重賞勝ち馬も多い。種付けの問題がなければ種牡馬勢力図に少なくない影響があっただろう。
そんなウォーエンブレムの後継種牡馬であるオールブラッシュも、種付けに難儀する部分を受け継いでいるらしい。ただ対処法もある程度存在する模様である。
5代血統表の中のクロスはMr. Prospector3×3。Mr. Prospector自体がそうであったように種牡馬として現役時代の成績以上に爆発してくれる可能性を秘めている。後述のアルデバランⅡもそうだが、サラブレッドの生産地としてはマイナーな青森県に一発ありそうなMr. Prospectorの影響強い種牡馬が雌伏しているのはイメージに合っている。
母父のCrafty Prospectorは代表産駒アグネスデジタルのように芝ダートどちらも苦手とせず走る馬を出すイメージがある。ウォーエンブレム産駒のイメージにもある程度合致するので、似たもの同士の配合であると言えるかもしれない。
細かいところで注目したいのはウォーエンブレムにとって母母、つまり本馬にとって父母母の位置にいるSweetest Romanの中にSir Gallahad=Bull Dogのクロスが集まっている点である(ちなみにこのSweetest Romanの母母Roman Songはオグリローマンやキョウエイマーチの中にいるブレイヴェストローマンの母にあたる)。Crafty Prospectorも母母母父Crafty Admiralの中にSir Gallahad=Bull Dog2×3という影響の大きそうなクロスがあり、この辺りが両者の似た者同士なキャラクターの遠因となっているのかもしれない(ちなみにCrafty Admiralの中にはCommando4×5,Pink Domino5×5というクロスもありこちらも影響大きそう)。配合を考える際には地方競馬の舞台で走らせる想定ならば特性が芝馬に寄ってしまわないような相手を選ぶ必要がありそうだ。
バンドワゴン(受胎20万/出生30万)
繋養先:白馬牧場(新冠町)
netkeibaによる紹介ページ
バンドワゴンは2011年生まれ。中央でデビュー後2連勝、3戦目のG3きさらぎ賞では1番人気で惜しくも2着に敗れる。その後脚部不安のせいで2年間のブランクを挟み復帰後2勝を上げてオープンクラスまでたどり着くものの古馬重賞では7着が最高、2018年に引退した(中央13戦4勝)。
オーナーの熱意により2019年から種牡馬となり年10頭以下の産駒を輩出し続けている。ここまでは良くある話なのだが、少ない産駒数の中から中央2勝馬が3頭も出ている。血統的にも今や1500万円種牡馬となったスワーヴリチャードの半兄という売り文句がつく。
半弟スワーヴリチャードがハーツクライ産駒なのに対して、こちらはサンデーサイレンスが入っていないLyphard-ダンシングブレーヴのラインのホワイトマズル産駒であるため配合の自由度はより高い。本馬自身がダンシングブレーヴを持ちUnbridled’s Songを持ち、とディープインパクト相手の高相性要素で出来たような馬なので、既に高相性要素盛り盛りにされたディープ系牝馬につけ辛いくらいだろうか。
種牡馬として既に5シーズンの種付けを終えているが、先述のとおり年10頭以下の産駒数で配合サンプルが少なく、またLyphard直系という現代では珍しくなったサイアーラインのためどういう馬につけると走るのかイメージはし辛い。一応サンデーサイレンスとLyphardの相性を当てにできるのと半弟スワーヴリチャードがハーツクライと母ピラミマの相性を示してくれているということもあり、2023年産産駒5頭の母父は全てサンデーサイレンス系でうち2頭はハーツクライである。
同じダンシングブレーヴとUnbridled’s Songを持つ馬としてシスキンの産駒が沢山走り始めたら好相性の目星もつけやすくなるかもしれないがもう少し先の話になりそうである。これまで試されていない配合としてバンドワゴンに似た血統の牝馬につけてバンドワゴンを再生産するような同型配合や、日本で馴染みのない種牡馬に日本競馬で走るためのゲタを履かせてくれるイメージがあるオルフェーヴル産駒牝馬や、シルポート産駒ハクサンアマゾネスの配合を参考にブライアンズタイムを入れてみても良いかもしれない。まあなんにせよ配合のサンプル数自体が欲しい。
レガーロ(受胎20万/出生30万)
繋養先:レックススタッド(新ひだか町)
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レガーロは2013年生まれの持ち込み馬で、中央ダートの新馬戦11着の後2連勝、4戦目となる全日本2歳優駿(Jpn1)では2着となったがそれ以降は連対がなく12戦2勝の成績で引退した馬である。成績的には一般に種牡馬入りできる水準ではなかったが、オーナーの熱意そして何よりも血統に目を引くところがあったために2019年より種牡馬となった。
産駒は年2頭ほどのペースで輩出しデビュー済み5頭のうち中央馬は1頭と希少だが、この1頭アウトレンジは9戦走って4勝、オープン入りを果たしている。勿論肌馬(レガーロのオーナーの持ち馬でハピやリトルハピを産んだクイーンパイレーツ)の優秀さは大きいのだろうが、アウトレンジを輩出したことによりレガーロがコスパの高い種牡馬として無視できないものになっている。
父はA.P. Indy産駒のBernardini、母父はKingmambo産駒のLemon Drop Kidである。Bernardiniは米三冠2戦目にあたるプリークネスステークスを含めたG1を3勝し8戦6勝の成績で引退した馬である。Bernardiniの5代血統表内クロスはBold Ruler5×4×5、Dr. Fager5×4、Nearctic5×5となっている。Bold RulerのクロスはA.P. Indy内のBold Ruler系2筋(Seattle Slew,Secretariat)ともう1筋は母馬方のSpectacular Bid。Dr. FagerのクロスはBernardiniの母父Quiet Americanの中で3×2とキツめに成立しているもの。このQuiet Americanの名前はパレスマリス産駒のデビュー年でいきなり2歳重賞を獲った2頭(ジャンタルマンタル、ノーブルロジャー)の血統表に共通してある要素であり、早熟性とスピードをもたらす要素として日本競馬でもイメージ通りの活躍をしている。
配合を考える際には母方のSpectacular Bidにも注目したい。現代日本競馬の血統表ではどちらかというとレアな要素だが、アパパネの母母Piper Piper(Spectacular Bid産駒)などまれにSpectacular Bidを持つ牝馬が存在する。そうした馬と掛け合わせてクロスが出来たときに面白いことになりそうである。
netkeibaによるSpectacular Bid紹介ページ
Spectacular Bidは米三冠レースのうちのケンタッキーダービー、プリークネスステークスの二冠を含むG1を13勝し生涯成績も30戦26勝で終わった1976年生まれの名馬なのだが、5代血統表の目を引くクロスとしてHimyar系のTo Market3×3がある。現代にSpectacular Bidのサイアーラインが繋がっていないのはもしかしたらこの近すぎるクロスの影響などもあったかもしれないが、これをたとえばSpectacular Bid5×5となる配合を組むことによって遠回しに現代に持ってくることができればダートでのスピード要素として日の目を見る可能性もあるかもしれない(なにしろTo MarketはEasy Goerの母母父でもあり)。Herod系の影響が強い名馬のクロスだからこそこういった器用な芸当も出来そうである。
アルデバランⅡ(出生10万)
繋養先:日本軽種馬協会七戸種馬場(青森県)
netkeibaによる紹介ページ
アルデバランⅡは前世紀末の1998年に誕生した馬で、1970年生まれのMr. Prospector最晩年の産駒である。現役時の成績は英米合わせて25戦8勝、決して晩成型というわけではなくキャリア前半でも2着3着が続いていた惜しすぎる馬だったのだが、5歳時に覚醒してG1を3勝し2003年のエクリプス賞最優秀短距離馬のタイトルを得る。
2004年に米国で種牡馬入りした後、2008年にJRAによって購買され翌年より軽種馬協会静内種馬場において種付けを始める。2016年からは同協会の七戸種馬場に移動し青森産馬の父となり続けることとなる。現在26歳でありもう種牡馬としての活動は長くはないだろうが世界的にも貴重なMr. Prospector産駒現役種牡馬として子世代、孫世代の種牡馬に格の違いを見せつけたいところである。
産駒の筆頭は2010年生まれのダンスディレクターで、G3シルクロードステークスを連覇するなど26戦7勝、2億8000万円以上の賞金を稼いでいる。現役馬でも2018年生まれのギシギシは大井に所属し28戦10勝、1億1000万円以上の賞金を稼いでいる。
血統表で燦然と輝くのはやはり父Mr. Prospector。この近さによりたとえばギシギシにおいてはMr. Prospector2×4という影響力がとても強そうなクロスが成立している。繁殖牝馬でMr. Prospectorを持たない馬はそう多くないと思われるが、むしろ濃いクロスを歓迎してこの馬ででしか出来ないクロスを狙いたいところである。アルデバランⅡの母馬は1976年生まれと若い()が、母父父はキズナの血統表の中にも名前があるDamascus、母父母はBuckpasser産駒でWoodman母Playmateの全きょうだいであるNumbered Account(ちなみにオールブラッシュの段で言及したウォーエンブレムの中にも入っている)、母母母は父Sir Ivor母Best in ShowのMinnie Haukとこの母方の血も日本競馬が導入してきた要素の塊でありクロスの形成にとても役立ちそうである。なお産駒傾向は芝にしろダートにしろ短距離馬が多めである。
もしこの馬の直仔で活躍馬が出たのならば、ぜひ米国のレースに乗り込み、「令和の時代にもなってMr. Prospector孫が攻めてきたぞ!!」と米国人をして戦慄せしめたいものである。
番外:キングリオ(Private?)
繋養先:不明
netkeibaによる紹介ページ
勝手にこの種付け料100万円以下種牡馬シリーズの中に入れてしまったが、実際のところ種付け料がいくらなのか、そしてどこの牧場で繋養されているのかが調べても判明しなかった種牡馬である(そのため番外とした)。血統書サービスの情報からわかっていることはこの馬が2020年に種牡馬入りするも2021年に一旦供用停止、そしてその後2023年8月にまた種牡馬として再供用が始まったということだけである。
キングリオは2012年生まれのキングカメハメハ産駒で、2015年にデビューした後29戦走って中央で1勝、地方で2勝して引退した馬である。成績を見るととても種牡馬入りの水準を満たしていない上に血統もよくあるキングカメハメハ産駒ということで、なにより関係者の思いあっての種牡馬入りだったのではないかと推察されるのだが、その結果世に生み出された全2頭の産駒の内の1頭が2024年5月に中央のダート戦で勝ち上がった。産駒勝ち上がり率はこれによって50%ということになる。
勝ち上がり産駒であるジェンマのデビューは2023年12月であるので、産駒の出来を見て種牡馬としての再供用が決まったというよりは何か別の事情があったのではないかと思われるのだが、血統の競合を特に気にせず種牡馬になった例なので、オーソドックスなキングカメハメハ産駒の血としてもし安価でつけさせてもらえるなら、、、と興味を持つ中小牧場もジェンマの勝利によって出てくるかもしれない。
血統表で目につくところはMr. Prospectorが3×4と奇跡の血量になっていることくらい。父キングカメハメハに母父父はA.P. Indy、母母父父がStorm Catと入っている要素は特段珍しくない配合である。逆に言うとこれらの血を持っていないたとえば昭和の時代から受け継がれてきた在来血統の牝馬につけることで、少なくとも平成の時代の流行血統くらいまではキャッチアップできるかもしれない。
貴重な産駒2頭の配合については2戦走ってまだ勝ち上がれていないウルティモの方が母スズオリヅル(フサイチコンコルド産駒)、勝ち上がったジェンマの方が母父フリオーソ、母母スズオリヅルと両者は叔母と甥の関係になる。フリオーソが入る事でRobertoのパワーを加えつつフリオーソ母ファーザの父Mr. Prospector、母父Nureyevという構成は父方のKingmamboと同じなのでここの相性のおかげで勝ち上がったと見ることもできる。いずれにしろ配合サンプルがもっと欲しい。
番外:レガルスイ(Private)
繋養先:エイトステーブル(日高町)
netkeibaによる紹介ページ
レガルスイは2011年生まれ。2013年に船橋の新馬戦でデビューし地方競馬で31戦走り12勝、その中には重賞の京成盃グランドマイラ(2016)も含まれる。2019年に8歳で引退し翌年より種牡馬として活動する。産駒はこれまで2頭がデビューしており先日大井の2歳戦においてリヴェルベロが初勝利を挙げた。
ここまではまあよくある地方ダートの種牡馬なのだが、レガルスイについては血統表を見て語りたくなる事柄があまりにも多すぎる。早速見てみよう。
まず本馬の父であるが、サンデーサイレンス産駒のエイシンサンディである。エイシンサンディは1993年生まれで、日本で種牡馬入りしたサンデーサイレンスの2年目の産駒にあたる。同期の馬はバブルガムフェローやイシノサンデー、ダンスインザダークらということに一応なるが、エイシンサンディ自身は右肩の負傷によりレースに出走せず引退している。引退当時は丁度日本競馬にサンデーサイレンス産駒旋風が吹き始めた頃だったため、サンデーサイレンス産駒で母方の血も悪くないエイシンサンディは種付け料無料という条件ながら種牡馬になることができた。エイシンサンディの種付け相手は初年度が45頭、それから2年目3年目と段々数を減らしていくが、初年度産駒ミツアキサイレンスが地方ダート重賞を10勝するなど活躍したことにより5年目には163頭を集める。そして19年間の種牡馬供用期間で多くの産駒を残した。
つぎに本馬の母父であるが、トニービン初年度産駒のサクラチトセオーである。サクラチトセオーは21戦走って9勝、勝ち鞍には1995年天皇賞秋も含まれる。種牡馬としてはG1を勝つ産駒を出すことができなかったが、母父ドンとの組み合わせでラジオたんぱ杯3歳ステークス勝ち馬のラガーレグルスを輩出するなどした。
本馬の5代血統表内クロスはNorthern Dancer4×5×4、Cosmah4×5、そして燦然と輝くドン4×4がある。ドンはイタリア生まれのGrey Sovereign産駒で、アイルランドで種牡馬入りした後1973年に日本にやってきて10年間ほど種牡馬生活を送った。日本競馬の歴史に重要な馬としてドンが語られることはあまりないだろうが、種牡馬成績を見ると賞金1億円越えの馬を父としても母父としても9頭ずつ送り出している。意外にフィットしているというのが率直な感想だ。
このドンをクロスさせることでどういったメリットがあるのか定かではないが、少なくともサクラチトセオーとの相性が悪くないことはラガーレグルスの存在によって証明されるだろう。
そして残りのクロスだが、Northern Dancer4×5×4についてはそういう馬もいるくらいで特に珍しくないのだが、Halo母のCosmah4×5が加わることによりNorthern Dancerにとって母母、Cosmahにとっての母であるAlmahmoudを狙い撃ちのように強調する配合になっている。5代血統表で見えない範囲まで捕捉するとレガルスイの持つAlmahmoudクロスは5×6×7×6×6となる。これにサンデーサイレンスにとって母父父母のMahmoudessやNasrullah母のMumtaz Begumなども合わせて、Blenheim系の筋がかなり入った配合であると言える。勝ち上がり馬のリヴェルベロの配合も該当するのだが、レガルスイの相手にサンデーサイレンス持ちの牝馬をあえて持ってくれば通常のサンデーサイレンスクロスよりも父方の良い部分だけ強調される結果を期待できるかもしれない。
ロマン的な事を言えば、サンデーサイレンスのサイアーラインが種付け料無料種牡馬のエイシンサンディのラインからどんどん繋がっていけば面白い。まあ今回紹介した種牡馬6頭についてはどの馬のラインが繋がったとしても驚きであるしロマンなのだけれども。
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