アイノの巨神と誓女プレイ記 第5章 『”神曲の巨神”読了後の考察』

"神曲の巨神"ヒストリーブック アイノの巨神と誓女プレイ記
"神曲の巨神"ヒストリーブック

便利な女アイノさんのペルソナを拝借して、巨神と誓女をリアルタイムでプレイしたプレイヤーが感じていたものはどのようなものであったか振り返っていく当連載。
動画サイトの動画(いつも助かってます)で後追い考察する勢は、”神曲の巨神”のヒストリーブックとできれば”執事鳥は語る⑦”まで見てから今回の記事を読んでいただきたいところ。さもないとネタバレでストーリーの楽しさを大いに損なうことになりますので…

未読勢を追い払う

アイノ
アイノ

ふう。これでストーリー未読勢は立ち去ったかな…?
たまたま手元にホームセンターで売られている戦車があって非常に助かった。

アイノ
アイノ

それにしてもこの戦車のメーカー、”WARTEQ”って聞いたことないメーカーだけど。
アイリスオーヤマみたいな謎企業なの?

アイノ
アイノ

…まあともあれ、前回”流火の巨神”を読んでこのゲームのストーリーをどう読めば良いかは完全に把握したから、引き続きゲームの攻略を進めてストーリーを解放していこう。

エンディングっぽいものが”神曲の巨神”クリア後にあるらしい

ムニン
ムニン

突然ですがアイノ様。各巨神のストーリーが独立した短編集のような形式を取っているこのゲームですが、一応メインストーリーの寸劇も存在するということにお気付きでしょうか?

アイノ
アイノ

うわぁ嫌な突然だなぁ。
まさか喋る鳥が家屋に入り込んでくるなんて。

ムニン
ムニン

そうです。その”執事鳥は語る”シリーズのシナリオですが、節目に当たる巨神を初回クリアするとホーム画面に戻され、私ムニンにスポットライトが当てられてプレイヤーに語りかける形で始まります。

アイノ
アイノ

この鳥最近スルースキルを身につけたな…?
人の話を無視するなんて外道!
(※前々回アイノさんもやっています)

ムニン
ムニン

そして”執事鳥は語る”シリーズの最後のムービーは、”神曲の巨神”クリア後に再生されます。
ひとまずは”神曲の巨神”クリアをプレイ目標としてみるのも宜しいのではないでしょうか。

アイノ
アイノ

「”神曲の巨神”まで進むとエンディングっぽいものが見られる」という情報は掲示板や攻略サイトを見ていると嫌でも目に入ってきてたよ。
そこに至るまでの巨神のストーリー全章は解放出来ていない状態だけれども、既に”神曲の巨神”までクリアした人にネタバレを喰らうのは癪だし最優先で目指そうとは思ってる。

アイノさんは、「物語の核心をネタバレされるのが嫌だから」という理由でコンプリートできていない巨神のストーリーをすっとばして”神曲の巨神”全章解放を目指すことになります。
巨神ストーリーを順番に読まずすっ飛ばす動機としては他にも、「神器ツリーを解放してある程度戦えるパーティーを組むためには先のステージでしか落ちない素材が必要とされる。なるはやで解放して周回したい」や、「プログラムがエラーで落ちて周回数が稼げないため各巨神の謳をコンプリートする余裕が無い。だから読むのは重要な話だけに絞りたい」などなどシステムやゲームの挙動による事情もありました。
こうしたプレイスタイルを制作者側が想定していたのか今となってはわかりませんが、引退してしまったプレイヤーのこのゲームのストーリーに対する理解が”神曲の巨神”でのオチ一辺倒になってしまうなど多少の影響があったと言えるかも。

“神曲の巨神”に挑む前に

これまで登場した巨神の世界観をざっくり分類してみる

アイノ
アイノ

ここまで全巨神の話をコンプリートできたわけではないけれども、巨神ストーリーをつまみ食いしている内にわかってきたことがある。それは各話の舞台設定が独立しているとはいえ何種類かのパターンに分けられるのではないかということ。この巨神とこの巨神は同じ世界での話なんじゃないか?みたいな推測が立つということ。

アイノ
アイノ

たとえばナビキャラのアンナマリーさんの出身世界。この人は”流火の巨神”の話に登場して、エンディングの後ガチャで排出された誓女達が生活するキンダーガーデンをフレストニアに作る。つまり元々は”流火の巨神”の世界、ファンタジー世界の住人だったことになる。

アンナマリーさん近影

右端にちょこんと座った女性がアンナマリーさん

アイノ
アイノ

ファンタジー世界というのは私が勝手にそう呼んでいるだけなのだけれども、創世神としてユミルノイアがおり、人間に敵対する存在としての真龍が出てきてユミルが遺した強力な呪文の咒歌がある。これらの要素が登場するストーリーはおしなべて同じファンタジー世界にあると考えて良いと思う。

アイノ
アイノ

そしてこのファンタジー世界が巨神のストーリーの中でも主流派を占めていて、マップAZ-06(6枚目のマップ)までの巨神17体のうち、ファンタジー世界の話でないと思われるものは奇妙・白虹・疾駆・自翔・冒涜・偶像の6体しかいない。

アイノ
アイノ

その6体についても疾駆・偶像は同じ阿片夢という街での出来事で、サイバーパンク世界という括りに入れたい。白虹・冒涜は自由の女神を街の中心にいただくNYによく似たメガロポリスでの話で、Xクリスタルという不思議な力を持ったクリスタルが登場する。これらはヒーロー世界という括りに入れたい。

アイノ
アイノ

奇妙はコンビニバイトとかの概念が出てくる現代日本に近い世界。そのまま現代日本世界としようかな。
自翔は遊郭や侍が出てくる江戸時代くらいの日本っぽい感じ。サムライ世界とでもしよう。

アイノ
アイノ

17体の巨神の世界を分類してみると以下の表のようになるね。

分類名 その世界に属する巨神 特徴的要素
ファンタジー世界 騎士・人狼・真龍・魔術・旋塔・流火・咒歌・無限・棺鯨・眼鏡・心眼 創世神ユミル&ノイア、真龍、咒歌
サイバーパンク世界 疾駆・偶像 阿片夢、サイボーグ、軌道エレベーター
ヒーロー世界 白虹・冒涜 自由の女神があるメガロポリス、スーパーヒーロー、パワードスーツ、Xクリスタル
現代日本世界 奇妙 コンビニバイトや歩道橋など現代日本的な要素
サムライ世界 自翔 遊郭、刀、サムライ
アイノ
アイノ

これは現時点での暫定的な分類なので、以降のストーリーを読み進めていくと実は現代日本世界とサムライ世界は一緒の世界だった、とか統廃合の可能性はある。あくまで重要なのは主流がファンタジー世界だということ。

ファンタジー世界について解像度を上げてみる

アイノ
アイノ

17体の巨神のうち11体が属するファンタジー世界は、この巨神と誓女というゲームのメイン世界観と言ってもよい。そもそもプレイヤーである”あなた”とゲームとの界面にあたるキンダーガーデンやアンナマリーさんがファンタジー世界の出身なのだからそうでないとおかしい。それ以外の世界のキャラは、たまたまファンタジー世界に迷い込んだお客さんと考えて良いだろう。

アイノ
アイノ

そして舞台としてのファンタジー世界にはわりと縦長の時間軸があって、ある巨神のストーリーは別の巨神のストーリーの千年後とか普通にある。

アイノ
アイノ

ファンタジー世界の創世神は巨人ユミルと女神ノイアだけれども、この2神の持つ力がこの世界の様々な事柄の二項対立の元となっている。

ユミルに属するもの ノイアに属するもの
創造・混沌 破壊・秩序
化物 混沌の怪物(にゅるにゅる)
(※ウロボロスに属する化物とも言える)
真龍
国家 ヴァルマン魔法帝国 ハイランド女王国
使役する戦士 氷の魔女 炎の騎士
アイテム 咒歌 魔剣リーパー
アイノ
アイノ

厳密に見るとユミルとノイアが対立しているわけではなくて、人類を滅ぼそうとするノイアを人類がユミルの力を利用してやり過ごそうとしている構図なのだけれども。たとえば氷の魔女と炎の騎士の激突なんかは世代を変えて何度も何度も出てくるのでどっちがユミルの力?とか覚えてしまった方が良いというか。

アイノ
アイノ

2神による創世の話といかにノイアが人類を敵とするようになったかは”魔術の巨神”に出てくるエピソードだから、ファンタジー世界の時系列的に一番古い話は魔術になるね。

“神曲の巨神”を読んでいくアイノさん

『春雷の章』

アイノ
アイノ

雑なまとめが終わったから早速”神曲の巨神”に挑んでいこう。

神曲の巨神バトル

神曲の巨神バトル

神曲の巨神バトル2

巨神はバトルではストーリー内容を反映した技を使ってきましたね

アイノ
アイノ

大体想像はしていたのだけれども、とても強い。
メインストーリーのエンディング、”執事鳥は語る⑦”を見るためにはLv.20のクリアが必要なのだけれども、もっと低いレベルで周回して先に巨神の謳を集めてしまうか。

アイノ
アイノ

…ふぅ。最初の章が解放できたよ。『春雷の章』。
これは現代日本世界の話なのかな?

創世の巨人ユミルは、自らが創世した大地の上で、力尽きようとしていました。巨人の肉体から最期に生じたものはユミルと同じ姿をした小さき「人」でした。「人」が世界に満ちるのを見て、ユミルはゆっくりと世界の中に溶けていきました。

アイノ
アイノ

って、のっけからユミルの話が出てきた。これファンタジー世界の話か。

「サクラ ユミです。ワケあって、二年生は二回目なんすけど気にせずユミって呼び捨てでよろしくです」
桜の季節、東京から転校生がやってきた。オシャレで、喋り方も違って、別の世界から来たみたいだ。

アイノ
アイノ

およよ。やっぱり現代日本世界の話じゃん。
ユミルのエピソードは各章の頭に挿入されるエピグラフみたいなものか。エピグラフとしてはさらに冒頭にダンテ『神曲』からの引用があるしなんだか変な構造だね。

アイノ
アイノ


(※さらに読み進めるアイノさん)

「神曲」は十年前の先輩(モモ先輩)が書いた台本だ。全国大会に行って最優秀賞を取ってから、部の伝統になった。

アイノ
アイノ

…うん?

演劇は、身体と言葉からできている。口にしたものがそこに現れ、女子高生の身体が別人の人生を宿す。演劇は自由だ。なんでもできるし誰にだってなれる。だから私は演劇が好き。神話の時代から、未来までいろんな世界を詰め込んだ、そんなお話をいつかやりたい。巨大な神にあらがう少女たち!世界をこえ、時をこえて集まってくるとか。

アイノ
アイノ

あ、これ…

★部長
身分違いの恋!燃えるでしょ浮浪児と皇女、運命の出会い。
★ヒメ
時代は都市伝説でデスゲームだって。ヤバいヤツが集まってくる。頭が鳥とか。
★アイノ
頭が鳥籠なのは?絶対ヤバいよ
★ヨシカワ
禁断の愛はどうすか、こう、おっさん同士で……。
★部長
誰が、おっさん役をやるんだよ!
★ヨシカワ
じゃあヒーローっすよ!NYから来た全身タイツが鳥籠男と戦う。

アイノ
アイノ

このゲームの物語、全部女子校演劇部の劇だったってことーーー!!?

ムニン
ムニン

アイノ様。衝撃的事実に触れて気が動転されているのはわかりますが、どうか落ち着いてください。

アイノ
アイノ

うん。

ムニン
ムニン

うわぁ!いきなり落ち着くな!

アイノ
アイノ

…まあ、そんなとこなんじゃないかなと思ってなかったこともない。

アイノ
アイノ

多分、このゲームをサービス開始後に知って始めたプレイヤーにとっては結構な驚きをもって受け止められる場面なんだと思うけれども、実はこの「つまりこのゲームの話って女子高生の演劇ってこと!?」っていう驚きは既に体験済みだったりする。

ムニン
ムニン

??
…と言いますと?

アイノ
アイノ

遡ること数ヶ月。このゲームがリリースされる直前に、公式twitterが毎日1人ずつ登場キャラをセリフ付きで紹介していたのだよね。

ムニン
ムニン

はあ。

アイノ
アイノ

ファンタジーっぽいキャラやSFっぽいキャラが次々と紹介されていく流れだったけれども、リリース当日の7月21日に紹介された2人のキャラはどう見ても現代の女子高生で、片方のキャラにはこんなセリフが添えられていた。
『あー夢だねこりゃ。オッケオッケ。あの台本に変にこだわっちゃったもんなー。だったら……あの子もこだわってるといいんだけど』

ムニン
ムニン

おお…
(アイノ様の事ですね…)

アイノ
アイノ

各所での反応も、「つまりこのゲームの話って女子高生の演劇ってこと!?」という困惑だった。
だからゲームの開始前から情報を追っていたプレイヤーはいつかどこかのタイミングで種明かしされるんじゃないかと身構えていたんだよね。

ムニン
ムニン

それはまた。公式twitterがスポイラーをやってくれましたか。

アイノ
アイノ

最初にこのゲームのオープニングムービーを見て、スタッフロールでフフッとなったのはそういうことでもありました。

アイノ
アイノ

気を取り直して、ストーリーの続きに戻ろう。

『煉獄の章』

エチュード(即興で話を作り演じる練習)をユミが勝手に撮影して投稿したのだ。お題は「女神と巨人」
ヒメ演じる女神のお願いを、部長演じる巨人がボケ倒し、女神がガチギレする。

アイノ
アイノ

演劇部のエチュード『女神と巨人』には既にファンタジー世界の2神ノイアとユミルの原型が見て取れる。女神がキレ役なのも同じ。ここで女神を演じているのがヒメと呼ばれる肩までロングヘアの部員で、巨人を演じているのが眼鏡をかけている部長、というところが気になる。

アイノ
アイノ

ヒストリーブックで眼鏡をかけたキャラクターが登場するとシルエットで眼鏡だけ強調されて描かれるのだけれども、これまでの巨神ストーリーの全てが演劇部による劇だとすると眼鏡のキャラクターを演じているのはこの部長ということになりそう。

アイノ
アイノ

オープニングムービーに出てくるキャラなんかも謎の人選だけれども、眼鏡キャラは1人なのでこの部長が演じているのかな?とか考えられる。

私が、スマホのメモ帳に書いた台本もどきと遊びみたいなエチュードをつなぎあわせて、物語が創り上げられていく。神曲から脱線してさまよっていく話。今の、私たちそのままの話。
私はそれにWanderと名付けた。

アイノ
アイノ

ここでWanderという物語内物語のタイトルが初登場するけれども、巨神との戦闘で稀に登場する強化版の敵”Wandering Hazard”や、戦闘中のボムにあたるΩリングを呼び出すときの掛け声「ワンダー!!」に通ずるなにかなのだろう。

アイノ
アイノ

そして”神曲から脱線してさまよっていく話”とあるように、モモ先輩が書いた劇である『神曲』が決して『Wander』と無関係ではないということがわかる。もしかしたら巨神ストーリーのうち悲劇的な話のいくつかが『神曲』由来だったりするのかもしれない。

私は、私のせいでまた一人になってしまった。

アイノ
アイノ

この章では2人の共同作品である『Wander』制作の頓挫の様子が描かれる。混沌をもたらす創造神とそれを刈り取ろうとするまた別の創造神の二項対立、ユミル、ノイア…

『星天の章』

ユミルの作り出した「人」は地上を満たし、繁栄を謳歌しました。ですが、ノイアはユミルが遺した人間というものが気に入りませんでした。だから、人を滅ぼすための作品を生み出すことにしました。それは、真龍。人だけを喰らい、人を滅ぼす、人の天敵です。

ノイアの放った真龍は人を滅ぼすことはできませんでした。ノイアは、逆に「人」によって無力な少女の中に封印されてしまいます。もう、誰にもノイアの言葉は届きません。

アイノ
アイノ

エピグラフが象徴的に使われている。もうファンタジー世界というものは演劇部で現実にあった出来事をメタフォリックに描くためだけに存在しているようにしか見えない。

アイノ
アイノ

さっきファンタジー世界の話がこのゲームのストーリーのメインって言っちゃってたな…
あれは喋る鳥に無理やり言わされたことにしておこう。

ユミは、いきなり歌い出した。その歌詞はWanderのセリフだ。
「ちょっとやめて、バカにしてる?」
「ミュージカルにしようぜ!キャスト少なくてもなんとかなるし」

アイノ
アイノ

つまり実際に”公演”された『Wander』はミュージカルだったことになる。巨神と誓女のゲームの全てが公演された劇だったとして、これがミュージカルなのかと言われると自信がない。

「ユミ……ごめんね」
私はユミにすがりついた。Wanderは、私の世界じゃない。ユミの世界なのだ。
だから滅ぼすしかなかった。

アイノ
アイノ

正直すまなかった。今は反省している。

ユミルの生み出したヒトとノイアの生み出した真龍。それぞれの運命が尽きたときヒトと真龍はもう一度ノイアとユミルを結びつけ、新たな世界の創造がはじまりました。

「何者になるか、決めろ」
舞台から、ユミの最後のセリフが聞こえた。ピンサスを浴びる横顔が汗で輝いている。

アイノ
アイノ

公演された『Wander』の最後のセリフは「何者になるか、決めろ」なんだね。

アイノ
アイノ

こっから20ページ分については、涙が溢れてしまって何故か読むことが出来ない。
ぜひ君の目で確かめてほしい。

私はもう空っぽなんかじゃない。ユミと出会って、私の世界をつくりあげる方法を知ったから。私はどこへでも行けるし、何だってできる。
ユミと私の世界と一緒に。
Fin.

三章読了後のモヤモヤ

アイノ
アイノ

“流火の巨神”を読み終わった直後の考察では、このゲームの物語の最上位メタは流火とアンナマリーさんで、プレイヤーの元にはそれぞれの世界、時代で残念無念な死に方をした女の子が集まってくる救済の物語だと結論付けていた。

アイノ
アイノ

でも”神曲の巨神”読了後には、プレイヤーに見せられているものは全て劇なのではないか?という可能性が見えてきた。アンナマリーさんでさえも。

アイノ
アイノ

アンナマリーさんイズムは、モモ先輩が617災害の現地に入って体験したことが元となり書かれた『神曲』に対しての下記の2人の見解が反映されていると見ることができるのだよね。

傷つき、ボロボロになっても主人公は人を信じることをやめない。希望はいつだって、胸の内にある……。
みたいな感じで、すごく良い話だ。でも……
「もし私がこんな目にあったら、こんな風に他人に期待できないなー」
ユミが、私が思っていたことを言葉にしてくれた。

アイノ
アイノ

少なくともアンナマリーさんが2人による創作キャラクターである可能性はそこそこ匂わされていると見るべきかも。

アイノ
アイノ

もう一つの問題。もし巨神と誓女の世界 = 『Wander』であったとして、いつの時点のWanderなのだろう?

アイノ
アイノ

さっきも書いたけれども、実際に演劇部の演目として公開された『Wander』はミュージカルだし、最後のセリフは「何者になるか、決めろ」である。

アイノ
アイノ

『Wander』制作過程の自己言及である”神曲の巨神”が他の話と等価に扱われているのはどういうことなのか?という疑問もあるし。
これがもし演じられた劇なのだとしたらユミは生存しているか、ユミとして動いているキャラクターが全く別の誰かであるかだ。

アイノ
アイノ

それとも、『あー夢だねこりゃ。オッケオッケ。あの台本に変にこだわっちゃったもんなー。だったら……あの子もこだわってるといいんだけど』のセリフの通り、台本を元にした精神世界に作者が入り込んじゃった系の話なのだろうか。
でもそうなると、そういった幻想入りを実現させるためのスーパーパワーが必要になる。さらに外側のメタを想定しないといけないかもしれない。

アイノ
アイノ

…矛盾が生じないように整理しようとすると頭が痛くなってくる話だ。

“神曲の巨神”クリア後のエンデイング”執事鳥は語る⑦”

ムニン
ムニン

まあまあアイノ様。なにも謎の解答に到達することだけがゲームの楽しみ方ではございません。

ムニン
ムニン

当初の目的であった”執事鳥は語る⑦”のストーリーが見られるようになっていますよ。

アイノ
アイノ

そういえばそうだった。”神曲の巨神”を見終わった後プレイヤーに突きつけられるエンディングはどういう感じかな?

フレストニアとは何か 巨神とは何者なのか……
神曲は その解釈のひとつかも知れませんね

すべてを疑え

アイノ
アイノ

…え?
やだこわい。

では 誓女を導き 巨神と戦ってきた あなたは……
いったい 何者なのでしょう?

アイノ
アイノ

あなたが何者であろうと 私は一向に気にしません
たとえ 巨神であってもね

確かなものなど何もなく……

巨神は 誓女の生命を貪り
あなたは 誓女の感情を貪る

あらゆる行為はコピーである

巨神は この地で生きる糧をもたらし
あなたは 過去と向き合う力をもたらした……

アイノ
アイノ

…私は、何者?

人が何者であるかは 外から与えられた言葉ではなく
内から湧き出す想いと行動によって決まるのです

君はここで見つけたはずだ……

あなたは 誓女たちの想いを取り込んできた
どうにもならない人生に抗う 強い意志を取り込んだ

あまたの人生 あまたの想いを抱えたあなたは……
これから 何をなさるおつもりですか?

アイノ
アイノ

私は。私は…

あなたが本当にしたい事は何ですか?

君自身の物語を

心に浮かんだものから 目を反らさないでください

アイノ
アイノ

…私には、書き途中の物語がある。
かつて憧れたけれども、なれなかった夢の自分がある。

それはきっと 私の知り得ぬ 遠い場所での
想像もつかない戦いなのでしょう
どんな困難が待ち受けていようと 戦い抜いてください

大丈夫……できますよ あなたなら

アイノ
アイノ

語りかけられているのは、プレイヤー

アイノ
アイノ

画面の前に座っている あたしだ

ムニン
ムニン

ムニン
ムニン


おや。

ムニン
ムニン

巨神と誓女というゲームのエンディングとも噂される”執事鳥は語る⑦”を見たアイノ様は、何かを思い出したかのように忽然と消えていなくなってしまいましたね。

ムニン
ムニン

このアイノ様は果たしてただのペルソナに過ぎなかったのか。
作品の向こう側でこのように感銘を受け自らの人生を見つめ直したプレイヤーが本当に存在したのか。

ムニン
ムニン

全ては謎のまま。
今回の考察を締めることにいたしましょう。

当連載は、便利な女アイノさんのペルソナを拝借して巨神と誓女をリアルタイムでプレイしたプレイヤーが感じていたものはどのようなものであったか振り返っていく趣旨。
思いつきでアイノさんを消してしまったけれども、次回以降の連載はどうするのか。そもそも連載この先も続くのだろうか…?
行き当たりばったり感があるこの連載が、もし続くのであれば次回をお楽しみに。

コメント

  1. […] […]

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