デビュー前の2歳馬の中から有望株を発掘し活躍した暁には盛大に自慢しようという趣旨の私POG企画。その私POG企画の種牡馬限定版第2回となる今回は、オルフェーヴル産駒を題材とする。ちなみに第1回の題材にはレインボーライン産駒を選んでいた。同じステイゴールド産駒種牡馬で同じノーザンテーストクロスを持つレインボーラインのラストクロップについて語った記事も時間があったら読んでみてほしい。

- 今年が9世代目となるオルフェーヴル産駒 有望馬を発掘
- 基準の見直し余地を考える
- ホグホグナナハン(クリッピングエリアの2023)
- ゼットクイン(ソロデビューの2023)
- キョウエイアート(ニイガッタメールの2023)
- ペンダント(スパイラルステップの2023)
- フォルマシオン(カルマートの2023)
- ダテオトコ(ディーズプラネットの2023)
- シーミハットク(ブルーミンバーの2023)
- ナンネッタの2023
- シスターファブル(ムービングアウトの2023)
- マウンテンモンキー(ファインドヌーヴの2023)
- ラウムシュトラール(ディレットの2023)
- ホテルストリート(サイドストリートの2023)
- ジアトレーゼの2023
- ナイルクイーンの2023
- ハッピーヴァリューの2023
- フジマサリアルの2023
- イチリュウの2023
- 番外編:全きょうだいが走ってる馬とか…
- もしオルフェーヴル産駒で1頭だけ指名するとしたら?
今年が9世代目となるオルフェーヴル産駒 有望馬を発掘
さて本記事のテーマはオルフェーヴル産駒ということになるのだが、昨年8世代目を取り扱った記事はこちらである。

記事内では16頭の名前を挙げ、その内現在までに勝ち上がっているのが6頭となる。昨年の選定基準は
- 母方にダンシングブレーヴを持つ馬
- 母方にSeattle Slewを持つ馬(A.P. Indyを経由しない)
という感じでやっていたのだが、基準1に適合する馬の勝ち上がり率が2/8で、この2頭は偶然かもしれないがDanzig系のGreen Desertの血を持つという共通点があった。一方基準2の適合馬の勝ち上がり率は4/9。こちらは共通点がそれほど見つからない。
基準の見直し余地を考える
昨年用いた基準のうち、基準2の方は勝ち上がり馬の血統におけるその他部分の共通点の無さから考えてもSeattle Slewさえ入っていればというレベルの万能な基準だと考えて良いだろう。今年もそのまま活かして使う。一方基準1の場合はそもそも産駒賞金ランキング20位以内での該当馬がマルシュロレーヌただ1頭ということで、少々懐疑的になったうえで適用範囲は狭くした方が良いかもしれない。この基準は元々レインボーライン産駒の勝ち上がり配合をオルフェーヴル産駒の選定にも輸入したものであったのだが、そもそもマルシュロレーヌの配合にはフレンチデピュティが含まれているということでよりレインボーラインに近い。つまりダンシングブレーヴ単体ではオルフェーヴル産駒を勝ち上がらせる決定的要素にはならないのではないだろうか。ダンシングブレーヴ+α(Green Desert、フレンチデピュティなど?)があったときにその産駒を有望馬と考えることにしたい。
その他、昨年デビュー産駒での勝ち頭クリノメイのような馬を拾える基準も考えてみたいのだが、これがなかなか難しい。クリノメイの血統表を見ると漠然と”オルフェーヴル相手にはこの辺りが良さそう”という要素はある。けれどもそれは他のそれほど走らなかった産駒にも共通してあったりするので難しいのだ。一応クリノメイの血統表も貼ってみる。
- オルフェーヴル
- クリノエリザベス
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- プリサイスエンド
- ウインクアットデエンジャー
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- エンドスウィープ
- Precisely
- Danzig
- Tilt My Halo
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- フォーティナイナー
- Broom Dance
- Summing
- Crisp ‘n Clear
- Northern Dancer
- Pas de Nom
- Halo
- Loudrangle
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Mr. Prospector
- File
- Dance Spell
- Witching Hour
- Verbatim
- Sumatra
- Cold Reception
- Ring O’Bells
- Nearctic
- Natalma
- Admiral’s Voyage
- Petitioner
- Hail to Reason
- Cosmah
- Quadrangle
- Lady Known as Lou
CROSS : Halo 4×4 Northern Dancer 5×4 ノーザンテースト 5×4
この血統表を見ると、母父父父のフォーティナイナーは初年度産駒のラッキーライラック、エポカドーロの中に共通してある要素であり、彼らの活躍直後オルフェーヴル産駒の当たり配合として二番煎じ三番煎じ配合の馬が作られたがそこまで期待通りの成果を出さなかった印象がある。芝馬向けの配合というのがなかなかオルフェーヴル産駒全体のダート寄り傾向にそぐわなかった形だろうか。けれども血統表で発見するとおっとなる要素であることは間違いない。クリノメイがこのフォーティナイナー配合にDanzigを伴っているのはラッキーライラックとの共通点である一方、賞金上位産駒の中のNorthern Dancer産駒として単体でみるとDanzigはそこまで目立たない。NureyevやNijinskyなどの方がより顔を出している。
さておき、昨年の選定基準を引き継ぐ形で今年の基準を提示したい。
- 母方にダンシングブレーヴ+α(Green Desert、フレンチデピュティなど)を持つ馬
- 母方にSeattle Slewを持つ馬(A.P. Indyを経由しない)
こんな感じで選出しようと思う。
ホグホグナナハン(クリッピングエリアの2023)
- オルフェーヴル
- クリッピングエリア
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- シンボリクリスエス
- エアウイングス
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- Kris S.
- Tee Kay
- サンデーサイレンス
- シークレットシェアラー
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Roberto
- Sharp Queen
- Gold Meridian
- Tri Argo
- Halo
- Wishing Well
- Secretariat
- Nijana
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Hail to Reason
- Bramalea
- Princequillo
- Bridgework
- Seattle Slew
- Queen Louie
- Tri Jet
- Hail Proudly
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Bold Ruler
- Somethingroyal
- Nijinsky
- Prodana Neviesta
CROSS : サンデーサイレンス 3×3 Hail to Reason 5×5×5 ノーザンテースト 5×4
母父はシンボリクリスエスの牡馬。父オルフェーヴル母父シンボリクリスエスという組み合わせは賞金上位の産駒で言うとオーソリティ、ソーヴァリアント、イクスプロージョンなどがおり、生産現場でもこの組み合わせがニックス的なものとして捉えられているのか生産数も非常に多い。今回取り扱う2023年生まれ産駒でも5頭が該当した(母母父のものも入れると6頭)。私が用いる基準で言うと、シンボリクリスエスがいると自動的にSeattle Slewが含まれるので基準2を満たす配合ということになる。たとえば当馬においては母父母父父の位置に(A.P. Indyを介さない)Seattle Slewがいるということになる。
シンボリクリスエスは同時にオルフェーヴル産駒の配合を語る際の”このあたりが良さそう”枠であるRobertoを補充するため、シンボリクリスエスとの組み合わせがニックス的であるという主張について特に異議を唱える必要もない。昨年の当企画で指名し勝ち上がったエメラヴィも母父シンボリクリスエスの馬であった。
当馬の配合の話に移ると、母父シンボリクリスエスであると同時に母母母母父の位置にNijinskyを持っている。エメラヴィの場合でも母母母父の位置にNijinskyがいるのだが、Seattle Slewを含むオルフェーヴル産駒活躍馬の配合でNijinskyが入っている例も見受けられる(ウシュバテソーロ、オーソリティ)ため相性づくりに一役買っているかもしれない。
母馬クリッピングエリアは500kg超えでデビューし新馬戦勝利、2戦目はG3新潟2歳ステークスを走り5着になったがその2戦で引退した馬。兄弟は多く、ドリームジャーニー産駒の牝馬が2015年に生まれてデビューしたが未勝利で引退した。ただ体重は480kg位には出ていたらしい。
ゼットクイン(ソロデビューの2023)
- オルフェーヴル
- ソロデビュー
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- シンボリクリスエス
- オーサンコンドル
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- Kris S.
- Tee Kay
- エルコンドルパサー
- ジョードシュア
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Roberto
- Sharp Queen
- Gold Meridian
- Tri Argo
- Kingmambo
- サドラーズギャル
- Diesis
- ジョード
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Hail to Reason
- Bramalea
- Princequillo
- Bridgework
- Seattle Slew
- Queen Louie
- Tri Jet
- Hail Proudly
- Mr. Prospector
- Miesque
- Sadler’s Wells
- Glenveagh
- Sharpen Up
- Doubly Sure
- Danzig
- Belle de Jour
CROSS : ノーザンテースト 5×4 Hail to Reason 5×5
母父シンボリクリスエスの産駒2頭目である(牝馬)。基準2のSeattle Slew持ちということになるのだが、当馬の場合母母父にエルコンドルパサーがおり、そのエルコンドルパサーの母父がSeattle SlewであるためSeattle Slew5×6の配合ということになる。
エルコンドルパサーの中には有名なSpecial=Lisadelの全姉妹4×4×3クロスがあり、この姉妹の母Thongの全きょうだいであるLt. Stevensがオルフェーヴルの母母母父であるという縁もある。縁があるので血統表を見て指摘はするのだが、それがプラス要素なのかはいまいちわからない。当基準において好配合要素とみなすSeattle Slewにはあまり関係してこないかなといった感はある。
母馬のオーサンコンドルの体重は500kgくらいで、中央の芝ダート両方走っていたがダートで2勝を挙げた。2歳上に全姉ゼットメルベーユがおり、中央デビューで勝てず園田に移籍して1勝。体重はデビュー時460kgくらいから成長して480kgくらいにはなっている。極端に小柄に出る心配はあまりしなくて良さそうだが、全姉の成績を見ると自信を持って走ると言い辛くなるところはある。
キョウエイアート(ニイガッタメールの2023)
- オルフェーヴル
- ニイガッタメール
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- シンボリクリスエス
- ロイヤルティアラ
- サンデーサイレンス
Sunday Silence(米) - ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- Kris S.
- Tee Kay
- ノーザンテースト
- ロイヤルコスマー
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Roberto
- Sharp Queen
- Gold Meridian
- Tri Argo
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- ロイヤルスキー
- マツチレスネイティヴ
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Hail to Reason
- Bramalea
- Princequillo
- Bridgework
- Seattle Slew
- Queen Louie
- Tri Jet
- Hail Proudly
- Nearctic
- Natalma
- Victoria Park
- Lady Angela
- Raja Baba
- Coz o’Nijinsky
- Raise a Native
- Royal Match
CROSS : ノーザンテースト 5×4×3 Hail to Reason 5×5
母父シンボリクリスエスの産駒3頭目(牝馬)。こちらは母母父にノーザンテーストがおり、オルフェーヴルのノーザンテーストクロスをより補強するかたちとなる。それに加えて5代母のRoyal Matchという馬が父Turn-to、母CosmahというHalo(母Cosmah、父父Turn-to)に近い血統構成の馬であり、シンボリクリスエスの中のRoberto(父父Turn-to)にも対応する。またオルフェーヴルの母オリエンタルアートはメジロマックイーンの5代父であるMy Babuの6×5クロスを持つのだが、このMy Babuは当馬の母母母父であるロイヤルスキーを介して母方にもいる。ロイヤルスキーは基準外の活躍産駒だがシルヴァーソニックの母母母父として名前が見られる。総合的に見て、Seattle Slewを持ちながらオルフェーヴル配合を延長した配合とも言えるのが当馬の配合だ。
母ニイガッタメールは中央デビューからの地方移籍して2勝を挙げた馬。体重はちょうど500kgくらい。産駒の中央勝利数は最高でも2勝。サンデー系種牡馬との産駒は450kgくらいにまとまりがちである。
ペンダント(スパイラルステップの2023)
- オルフェーヴル
- スパイラルステップ
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- シンボリクリスエス
- スパイラルリング
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- Kris S.
- Tee Kay
- エンドスウィープ
- ウェディングバンド
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Roberto
- Sharp Queen
- Gold Meridian
- Tri Argo
- フォーティナイナー
- Broom Dance
- Mighty Appealing
- Ring of Steel
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Hail to Reason
- Bramalea
- Princequillo
- Bridgework
- Seattle Slew
- Queen Louie
- Tri Jet
- Hail Proudly
- Mr. Prospector
- File
- Dance Spell
- Witching Hour
- Valid Appeal
- Patsy’s Lil Girl
- Assagai
- Spinning Reel
CROSS : ノーザンテースト 5×4 Hail to Reason 5×5
母父シンボリクリスエスの産駒4頭目(牝馬)。母母父父にフォーティナイナーがおり良さそうに見える。エンドスウィープ経由のフォーティナイナー持ちというと芝を走っているクリノメイなのだが、こちらは母馬やきょうだいの戦績を見てもシンプルにダート馬に出そうである。母スパイラルステップの体重は520kgくらいで中央ダートで2勝をあげており、ニューイヤーズデイとの間の産駒エートラックスは中央ダート3勝、地方交流重賞2勝をあげている。体が小さく出なければダートでそこそこの活躍をしてくれるのではないだろうか。
馬主はキセキ、ソウルラッシュらの馬主である石川達江氏。厩舎は栗東の池江厩舎。
フォルマシオン(カルマートの2023)
- オルフェーヴル
- カルマート
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- シンボリクリスエス
- キープクワイエット
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- Kris S.
- Tee Kay
- エアジハード
- ビーサイレント
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Roberto
- Sharp Queen
- Gold Meridian
- Tri Argo
- サクラユタカオー
- アイシーゴーグル
- サンデーサイレンス
- グローバルダイナ
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Hail to Reason
- Bramalea
- Princequillo
- Bridgework
- Seattle Slew
- Queen Louie
- Tri Jet
- Hail Proudly
- テスコボーイ
- アンジェリカ
- ロイヤルスキー
- シャダイアイバー
- Halo
- Wishing Well
- ノーザンテースト
- グローブターフ
CROSS : サンデーサイレンス 3×4 ノーザンテースト 5×4×5 Hail to Reason 5×5
母父シンボリクリスエスの産駒5頭目(牝馬)。こちらは5代内でわかるクロスでサンデーサイレンス3×4が生じている。母父シンボリクリスエスタイプだとオーソリティがこの形。ただオーソリティはとにかく母母シーザリオが優秀なので配合の妙による勝利例としては挙げにくい。その他ショウナンナデシコがサンデーサイレンス3×3を持つ活躍馬(基準外馬)だが、母母父にKris S.を持っていたりと配合イメージが近い。
ノーザンテーストクロスは実は6代目までみると5×4×6×5となる。母母父母父の位置に先述のロイヤルスキーがいるほか、5代母グローブターフの父がパーソロンであったりとメジロマックイーン部分も強調している。
母カルマートは480kg前後の馬で中央芝で3勝をあげ牝馬クラシックに出走もしている。オルフェーヴルとの間の産駒リトミカメンテは体重450kg前後ながら中央芝で3勝と3頭の異父きょうだいの中で一番活躍している。全妹のこの馬にも期待はかかるところだ。
なお体重が既に500kgを超えているという情報もある。馬主は社台レースホース。厩舎は美浦の菊沢厩舎。
ダテオトコ(ディーズプラネットの2023)
- オルフェーヴル
- ディーズプラネット
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- クロフネ
- ザデイ
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- フレンチデピュティ
- ブルーアヴェニュー
- シンボリクリスエス
- ウエイアウト
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Deputy Minister
- Mitterand
- Classic Go Go
- Eliza Blue
- Kris S.
- Tee Kay
- The Minstrel
- Fager’s Glory
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Vice Regent
- Mint Copy
- Hold Your Peace
- Laredo Lass
- Pago Pago
- Classic Perfection
- Icecapade
- コレラ
- Roberto
- Sharp Queen
- Gold Meridian
- Tri Argo
- Northern Dancer
- Fleur
- Mr. Prospector
- Street’s Glory
CROSS : ノーザンテースト 5×4 Northern Dancer 5×5
母父はクロフネの牡馬。大量の母父シンボリクリスエス産駒が終わったと思ったらこちらは母母父シンボリクリスエスである。つまりSeattle Slewは6代目に入る。
母父クロフネということは母父父フレンチデピュティということになり基準1タイプにはなるがマルシュロレーヌにもある要素を持つことになる。母母ザデイという馬は実は昨年のオルフェーヴル産駒POG記事で紹介したドラギニャンの母である。ドラギニャンの現成績は中央未勝利3着1回であり全姉のミリオンライブも地方デビューで未勝利と活躍しているとは言い難い。どちらも体重が心細いようで、クロフネが入った当馬がどうなるかというところだが、ザデイの現役時470kg付近の体重と異なり母馬ディーズプラネットは500kg付近というポジティヴ要素はある。戦績的にも中央ダート2勝のザデイに対してディーズプラネットは4勝をあげているので期待はできるかもしれない。
シーミハットク(ブルーミンバーの2023)
- オルフェーヴル
- ブルーミンバー
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- ファルブラヴ
- タヤスブルーム
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- Fairy King
- Gift of the Night
- Caerleon
- ゲイロレンヌ
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Northern Dancer
- Fairy Bridge
- Slewpy
- Little Nana
- Nijinsky
- Foreseer
- Fabulous Dancer
- Gay Spring
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Nearctic
- Natalma
- Bold Reason
- Special
- Seattle Slew
- Rare Bouquet
- Lithiot
- Nenana Road
- Northern Dancer
- Flaming Page
- Round Table
- Regal Gleam
- Northern Dancer
- Last of the Line
- Free Round
- Grey Autumn
CROSS : Northern Dancer 5×4×5×5 ノーザンテースト 5×4
母父ファルブラヴ。ファルブラヴにはSlewpy経由のSeattle Slewが入っているので当馬にとって母父母父父がSeattle Slewとなる。基準2タイプ。母父ファルブラヴの産駒は圧倒的な成績を残している馬こそいないものの昨年の当企画で選出した2頭のうち片方は勝ち抜け(スマートクオーレ)、片方は5走2着1回3着1回と善戦している。どちらもダートを主戦場とし体重も500kg近くまで増えている。
配合を見てみるとファルブラヴの父Fairy Kingに母母父父Nijinsky、母母母父Fabulous DancerとNorthern Dancer産駒を母方でかなり補強している。この馬はむしろ芝向きに出るかもしれない。
母ブルーミンバーは中央の芝短距離路線で7勝をあげG1スプリンターズSにも出走した馬であり、これまでずっとディープインパクトやハーツクライなどをつけて中央芝勝ち上がり馬を出し続けていた。
そして当馬は実は記事を書いている時点でデビュー済みである。東京芝1800でデビューし10頭中7着で終わったが、体重も現時点で480kgあり今後の成長が期待される。
ナンネッタの2023
- オルフェーヴル
- ナンネッタ
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- キンシャサノキセキ
- シアトルサンセット
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- フジキセキ
- ケルトシャーン
- Belong to Me
- Weekend in Seattle
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- サンデーサイレンス
- ミルレーサー
- Pleasant Colony
- Featherhill
- Danzig
- Belonging
- Seattle Slew
- Weekend Surprise
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Halo
- Wishing Well
- Le Fabuleux
- Marston’s Mill
- His Majesty
- Sun Colony
- Lyphard
- Lady Berry
- Northern Dancer
- Pas de Nom
- Exclusive Native
- Straight Deal
- Bold Reasoning
- My Charmer
- Secretariat
- Lassie Dear
CROSS : サンデーサイレンス 3×4 ノーザンテースト 5×4 Northern Dancer 5×5
母父キンシャサノキセキの牝馬。母母母にWeekend in Seattleという馬がおりこれが父Seattle Slew母Weekend SurpriseというつまりA.P. Indyの全きょうだいである。基準2配合ではあるがA.P. Indyを出禁にしているのにこれを通して良いのかは少し迷うところだ。キンシャサノキセキのおかげでサンデーサイレンスクロスが出来るほか、Northern Dancer系はLyphardとDanzigが補強される。
母ナンネッタは園田でデビューし2勝した馬。体重は520kgくらいあったようだ。産駒は父リアルスティールの牡馬がデビュー済みで中央から地方を転々として17戦1勝。体重は530〜540kgまでいっているようだ。やはりA.P. Indyと同じく日本競馬に適応できていない印象はある。
シスターファブル(ムービングアウトの2023)
- オルフェーヴル
- ムービングアウト
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- Langfuhr
- ルネッサンスファウンド
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- Danzig
- Sweet Briar Too
- Silver Deputy
- Go First Class
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Northern Dancer
- Pas de Nom
- Briartic
- Prima Babu Gum
- Deputy Minister
- Silver Valley
- Easy Goer
- Classic Slew
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Nearctic
- Natalma
- Admiral’s Voyage
- Petitioner
- Nearctic
- Sweet Lady Briar
- Gummo
- Princess Babu
- Vice Regent
- Mint Copy
- Mr. Prospector
- Seven Valleys
- Alydar
- Relaxing
- Seattle Slew
- No Class
CROSS : Northern Dancer 5×4 ノーザンテースト 5×4 Nearctic 5×5
母父Langfuhrの牝馬。Seattle Slewは母母母母父の位置にいる。基準2に適合。LangfuhrはDanzig産駒でNorthern Dancerを当馬の4代目に持ってくるとともにその親のNearcticのクロスも5代内に持ってくる。またLangfuhrにとっての母母母父父がMy Babuでありメジロマックイーン部分にも対応する。母母父父はDeputy Minister、言わずもがなのフレンチデピュティの父。
母母母父にはサンデーサイレンスと覇を競ったEasy Goerがいる。Easy Goerの中のLa TroinneクロスはSeattle Slewとの相性も良いと思われるのだが、代を下って日本で走った当馬の母ムービングアウトの成績は地方1勝にとどまり目立たなかった。一方産駒はサウスヴィグラスとのものがよく走り地方競馬を主戦場に20勝を挙げたヴィグラスムーヴや中央重賞の根岸Sを含めた重賞5勝馬のテイエムサウスダンなど、またエスポワールシチーとの間のフジコチャンが浦和桜花賞をとるなど地方競馬で堅実に走る馬を出している。まあオルフェーヴルとの間の当馬が走るかどうかは全然わからない。サウスヴィグラスにしろエスポワールシチーにしろ血統表内で見てわかる相性の良さがあるので。
栗東の厩舎に入っているのでデビューは中央になるだろうとは思われる。
マウンテンモンキー(ファインドヌーヴの2023)
- オルフェーヴル
- ファインドヌーヴ
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- チチカステナンゴ
- ピサノドヌーヴ
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- Smadoun
- スマラ
- アグネスタキオン
- エルレイナ
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Kaldoun
- Mossma
- Antheus
- Small Partie
- サンデーサイレンス
- アグネスフローラ
- Slew o’ Gold
- エイプリルソネット
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Caro
- Katana
- Tip Moss
- Ticma
- Northern Dancer
- Apachee
- Fabulous Dancer
- Summer Parties
- Halo
- Wishing Well
- ロイヤルスキー
- アグネスレディー
- Seattle Slew
- Alluvial
- Dike
- Pass Me
CROSS : サンデーサイレンス 3×4 ノーザンテースト 5×4 Northern Dancer 5×5
母父チチカステナンゴの牡馬。Seattle SlewはSlew o’ Goldを介して母母母父父の位置にいる。基準2に適合。チチカステナンゴは父系はGrey Sovereighn系であまりオルフェーヴルの配合に絡んでこないのだが、Antheus、Fabulous Dancerというマイナー寄りラインを介したNorthern Dancerクロスを持つ。母母父はアグネスタキオンであり、サンデーサイレンスの供給およびロイヤルスキーを介したMy Babuやリマンドなどメジロマックイーンの血統に対応した要素を持つ。もっとも父オルフェーヴル母父アグネスタキオンという配合の馬がそこまで活躍していないのでメジロマックイーン側を強調することが好走につながるかというと疑問ではある。
母馬ファインドヌーヴは中央の芝で1勝をあげた馬。450kgくらいの馬で、産駒もその大きさを超えていないというのは不安点である。
ラウムシュトラール(ディレットの2023)
- オルフェーヴル
- ディレット
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- リーチザクラウン
- タイトーク
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- スペシャルウィーク
- クラウンピース
- ブラックタイアフェアー
- ハイランドトーク
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- サンデーサイレンス
- キャンペンガール
- Seattle Slew
- クラシッククラウン
- Miswaki
- Hat Tab Girl
- Highland Park
- Speaking of Sweets
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Halo
- Wishing Well
- マルゼンスキー
- レディーシラオキ
- Bold Reasoning
- My Charmer
- Mr. Prospector
- Six Crowns
- Mr. Prospector
- Hopespringseternal
- Al Hattab
- Desperate Action
- Raise a Native
- Old Goat
- Elocutionist
- Rolltosweets
CROSS : サンデーサイレンス 3×4 ノーザンテースト 5×4 Mr. Prospector 5×5
母父リーチザクラウンの牡馬。母父母父のところにSeattle Slewがいる。基準2。リーチザクラウンの父スペシャルウィークがサンデーサイレンスとマルゼンスキー経由のNijinsky、Buckpasserを持ってくる上に母方でMr. Prospectorクロスが出来るというツボを押さえた配合に見える。ついでにいうとMr. Prospectorの片割れはMiswaki経由なのでそこにもBuckpasserがある。
母ディレットは中央ダートでデビューしたが3戦1勝で引退した馬。体重は470kg付近であったようだ。当馬より上に全姉ハニーディライトがいるが体重は440kgくらいで中央→地方転出で未勝利のままである。全姉の情報がなければそこそこ走ってくれそうな配合には見えるのだが、難癖をつけるのならば芝とダートがどっちつかずの配合にも見える。オルフェーヴルで輝かなくてもどこかしら相性の良い相手はいそうな母馬だ。
ホテルストリート(サイドストリートの2023)
- オルフェーヴル
- サイドストリート
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- ヨハネスブルグ
- メアリーズガーデン
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- ヘネシー
- Myth
- ファルブラヴ
- サンデーピクニック
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Storm Cat
- Island Kitty
- オジジアン
- Yarn
- Fairy King
- Gift of the Night
- サンデーサイレンス
- アトール
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Storm Bird
- Terlingua
- Hawaii
- T. C. Kitten
- Damascus
- Gonfalon
- Mr. Prospector
- Narrate
- Northern Dancer
- Fairy Bridge
- Slewpy
- Little Nana
- Halo
- Wishing Well
- Caerleon
- Shirley Reef
CROSS : サンデーサイレンス 3×4 ノーザンテースト 5×4 Northern Dancer 5×5
母父ヨハネスブルグの牝馬。母母父にファルブラヴがいるのでSlewpy経由のSeattle Slewを6代目に持つ。6代目なので血量は少ない。母母母にサンデーピクニックというサンデーサイレンス産駒牝馬がおりクロスは3×4。Northern Dancer系の血はヨハネスブルグがStorm Cat系であるのとファルブラヴのFairy King、7×6のクロスとなるNijinsky。ダート向きの馬を出そうとするときにあまり邪魔しない要素が集まっている印象がある。ヨハネスブルグの母方にDamascusが入っていてMy Babuを内包していたりする。影響あるかというと遠すぎるような気もするが。
母馬のサイドストリートは中央ダート2勝馬。体重は480kgくらいでこの馬が初年度産駒のようだ。生産者チャンピオンズファーム。
ジアトレーゼの2023
- オルフェーヴル
- ジアトレーゼ
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- ティンバーカントリー
- ネスポラ
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- Woodman
- Fall Aspen
- クロフネ
- アベルクイーン
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Mr. Prospector
- プレイメイト
- Pretense
- Change Water
- フレンチデピュティ
- ブルーアヴェニュー
- Star de Naskra
- ブライダルディナー
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Raise a Native
- Gold Digger
- Buckpasser
- Intriguing
- Endeavour
- Imitation
- Swaps
- Portage
- Deputy Minister
- Mitterand
- Classic Go Go
- Eliza Blue
- Naskra
- Candle Star
- Slew o’ Gold
- Cavort
CROSS : ノーザンテースト 5×4
母父はティンバーカントリーの牝馬。母母母母父にSlew o’ GoldがおりつまりSeattle Slewを6代目に持つ。母母父はクロフネ。
母父ティンバーカントリーの産駒は例がそこまで多くないが、近年の例では中央の芝で1勝をあげたフルレゾン、それから2022年産で5走2着3回3着2回と惜しいところまで来ているデルマアポロニアがいる。これらの馬が惜しいところまでいくのはティンバーカントリーの父母プレイメイトの中にSeattle Slewの母My CharmerにおけるStriking=Busher3×3クロスに似たBusanda≒Striking2×3クロスがあることなども関係していると個人的に考えている。加えてこの馬の配合では本家Seattle Slewもいるため配合としては非常に意図が明確である。
配合としては明確である一方、この馬には全姉のマリリアという馬がいて体重は460kgを超えているものの中央デビュー後地方転出し1勝しかあげられていない。全姉と異なりこの配合が跳ねることに期待するしかない。
ナイルクイーンの2023
- オルフェーヴル
- ナイルクイーン
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- Pioneerof the Nile
- Dawn Raid
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- エンパイアメーカー
- Star of Goshen
- Vindication
- Embur Sunshine
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Unbridled
- Toussaud
- Lord at War
- Castle Eight
- Seattle Slew
- Strawberry Reason
- Bold Ruckus
- Vevila
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Fappiano
- Gana Facil
- El Gran Senor
- Image of Reality
- General
- Luna de Miel
- Key to the Kingdom
- Her Native
- Bold Reasoning
- My Charmer
- Strawberry Road
- Pretty Reason
- Boldnesian
- Raise a Ruckus
- The Minstrel
- Bon Debarras
CROSS : ノーザンテースト 5×4
母父Pioneerof the Nileの牡馬。Pioneerof the NileといえばAmerican Pharoahを輩出した米ダート馬である。当馬のSeattle Slewは母母父Vindicationを介して4代目に存在する。Vindicationといえばドウデュースの母父。
配合的にもほぼほぼダート専門馬が出そうである。母方にはBold Rulerの筋がとても多く、どの代の馬の5代血統表を見ても赤字が出てくるくらい様々な馬のクロスが多い。Northern Dancer系としてはエンパイアメーカーの中のEl Gran Senor、Vindicationの中のNijinsky、母母母母父のThe Minstrelなど。
オルフェーヴル×母父エンパイアメーカーでは中央芝を走り勝利を挙げられなかったものの名古屋に移籍して10勝をあげているロードランヴェルセなどがいる。
母ナイルクイーンは輸入牝馬で米G1を3勝したExaggeratorの半姉にあたる。ぜひ最初からダート路線でデビューして欲しいものだ。
ハッピーヴァリューの2023
- オルフェーヴル
- ハッピーヴァリュー
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- ゼンノロブロイ
- ネームヴァリュー
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- サンデーサイレンス
- ローミンレイチェル
- Honour and Glory
- マジソンカウンティ
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- Halo
- Wishing Well
- マイニング
- One Smart Lady
- Relaunch
- Fair to All
- Seattle Slew
- Steal a Kiss
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Mr. Prospector
- I Pass
- Clever Trick
- Pia’s Lady
- In Reality
- Foggy Note
- Al Nasr
- Gonfalon
- Bold Reasoning
- My Charmer
- Graustark
- Queen’s Paradise
CROSS : サンデーサイレンス 3×3 ノーザンテースト 5×4
母父ゼンノロブロイの牝馬。母母母父にSeattle Slew。ゼンノロブロイ経由でサンデーサイレンスの3×3クロスが。オルフェーヴル産駒で母父ゼンノロブロイの馬はこの2023年生まれ世代が初出であり相性はよくわからない。ゼンノロブロイの中にMr. Prospector産駒でBuckpasser持ちのマイニングがいて、母母がRelaunchなんかも持っていたりするところがどうだろうねという感じだ。
母ハッピーヴァリューは中央芝のダートを1戦走って未勝利引退した馬。その際の馬体重は518kg。産駒は2着3着が多い惜しい馬が多い。レベルは全然違うけれども覚醒前のゼンノロブロイっぽいと言えなくもない。
フジマサリアルの2023
- オルフェーヴル
- フジマサリアル
- ステイゴールド
- オリエンタルアート
- リアルインパクト
- メジロヒラリー
- サンデーサイレンス
- ゴールデンサッシュ
- メジロマックイーン
- エレクトロアート
- ディープインパクト
- トキオリアリティー
- エルコンドルパサー
- メジロドーベル
- Halo
- Wishing Well
- ディクタス
- ダイナサッシュ
- メジロティターン
- メジロオーロラ
- ノーザンテースト
- グランマスティーヴンス
- サンデーサイレンス
- ウインドインハーヘア
- Meadowlake
- What a Reality
- Kingmambo
- サドラーズギャル
- メジロライアン
- メジロビューティー
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Halo
- Wishing Well
- Alzao
- Burghclere
- Hold Your Peace
- Suspicious Native
- In Reality
- What Will Be
- Mr. Prospector
- Miesque
- Sadler’s Wells
- Glenveagh
- アンバーシャダイ
- メジロチェイサー
- パーソロン
- メジロナガサキ
CROSS : サンデーサイレンス 3×4 ノーザンテースト 5×4
母父リアルインパクトの牡馬。母母父がエルコンドルパサーで、つまり6代目にSeattle Slewがいる。リアルインパクト経由でサンデーサイレンスクロスは3×4。母母母にはメジロドーベルがいて、アンバーシャダイ経由のノーザンテースト、それからパーソロン、シエリルなどオルフェーヴルの中の要素とも対応する。まあメジロに先祖返りの血統とも言って良い。母父リアルインパクトの産駒としてみるとこの馬が初の試みのようだ。
母フジマサリアルは中央芝デビューで2連勝したが4走で引退した馬。体重は520kg台を超えた。この馬が初仔。走るとしたらやはり芝で、長距離戦のいつメンとして走り続けていそうな気もする。
イチリュウの2023
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- イチリュウ
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- ダンシングブレーヴ
- グッバイヘイロー
- アサティス
- ウイニングベット
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- メジロティターン
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- Navajo Princess
- Halo
- Pound Foolish
- Topsider
- Secret Asset
- アローエクスプレス
- ノースフェイス
- Hail to Reason
- Cosmah
- Understanding
- Mountain Flower
- Sanctus
- Doronic
- ノーザンテースト
- ロイヤルサッシュ
- メジロアサマ
- シエリル
- リマンド
- メジロアイリス
- Northern Dancer
- Lady Victoria
- Lt. Stevens
- Dhow
- Northern Dancer
- Goofed
- Drone
- Olmec
- Hail to Reason
- Cosmah
- Sir Ivor
- Squander
- Northern Dancer
- Drumtop
- Graustark
- Numbered Account
- スパニッシュイクスプレス
- ソーダストリーム
- マルゼンスキー
- グランドターキン
CROSS : Halo 4×4 Northern Dancer 5×5×5 ノーザンテースト 5×4
母父キングヘイローの牡馬。基準1のダンシングブレーヴ持ちは今年は慎重に検討して抽出すると言ったけれどもごめんあれは嘘だ。
というのも、2023生まれのオルフェーヴル産駒でダンシングブレーヴ持ちを探したらこの1頭しか見つからなかったからだ。やはり生産現場でもニックス的には認識されていない。
それでも、勝ち上がり自体がそこまで多くないオルフェーヴル産駒で昨年ダンシングブレーヴ持ちから2頭勝ち上がっているのは何かエクストラの要素があれば勝ち上がり馬を出せるということでもある。実際後ろからの差しになりがちなオルフェーヴル産駒にダンシングブレーヴの脚が備わればありがたいだろう。
ということで配合を見るとキングヘイロー自体のTurn-to強調配合とオルフェーヴル(サンデーサイレンス系)との相性がまずあり、母母はNorthern Dancer産駒のTopsiderのラインでBuckpasserクロスを持つ。母母母母父にはNijinsky系のマルゼンスキーがいるなど。
この母馬のイチリュウという馬は地方競馬で3勝を挙げたくらいの馬だが重賞の浦和桜花賞をとっている。体重は500kgくらい。産駒もダート路線でよく見かけて体重は480〜560kgくらいと大きめには出ている。
番外編:全きょうだいが走ってる馬とか…
ここまで血統だけで機械的に抽出してきたが、来年のこの時期になってこのページで挙げた馬が全く走っていなかったら寂しいので、血統を度外視して一応無難に走りそうな馬の名前を列挙しておこうと思う。このへんは自分用の備忘録でもある。
- ショウナンバンライ(シュガーショックの2023)
- きさらぎ賞勝ち馬ラーゴムの全弟(netkeiba紹介ページ)
- マコトアディントン(マコトブリジャールの2023)
- 中央芝OP馬マコトヴェリーキーの全弟(netkeiba紹介ページ)
- ヴィスメンティス(ヴァリディオルの2023)
- 中京記念勝ち馬アンドラステの全弟(netkeiba紹介ページ)
もしオルフェーヴル産駒で1頭だけ指名するとしたら?
今年も1頭選出するとしたら?という難題を自分に突きつけてみる。まあ記事内でこれだけ名前を列挙しておいてその内の1頭でも走ったら選出眼あるやろ?とドヤるのはインチキであるし(さすがに1頭くらいは走ってくれるよね…??さすがに)
というわけで2023年生まれ産駒で1頭選ぶのならばフォルマシオン(カルマートの2023)としよう。
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